【2024年】お中元の時期はいつ?送り先で時期が異なるので要確認!

【地域別】お中元を贈る時期

地域 | 時期 | 贈る際のポイント |
北海道 | 7月15〜8月15日まで |
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東北・関東 | 7月1日〜7月15日まで |
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北陸 |
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東海・関西・中国・四国 | 7月15日〜8月15日まで |
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九州 | 8月1日から8月15日まで |
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沖縄 | 毎年旧暦の7月13日〜7月15日 (旧盆に該当する3日間) |
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【お中元を忘れた場合】暑中見舞いや残暑見舞いとして贈ろう

暑中見舞いの時期
7月15日までにお中元が間に合わなかった場合は、「暑中見舞い」として贈り物をしましょう。時期は「立秋の前日まで」で、立秋は年によって日にちがずれるため、その年のカレンダーを見て確認してください。 ちなみに「2023年の立秋は8月8日」。そのため暑中見舞いは「8月7日まで」に届くように送りましょう。残暑見舞いの時期
8月15日までにお中元が間に合わなかった場合は、「残暑見舞い」として贈ることができます。残暑見舞いの時期は「処暑(毎年8月23日頃)」までが目安。遅くとも8月いっぱいまでに届くようにしましょう。暑中見舞いと残暑見舞いの覚え方
暑中見舞いや残暑見舞いの時期は、お中元とは異なり、全国的に地域差がありません。 そのため、時期は次のように考えると覚えやすいです。 ・暑中見舞い:梅雨明け〜立秋 ・残暑見舞い:立秋〜8月末 残暑見舞いはお盆は同じタイミングのため、「お盆の時期=残暑見舞いを贈る時期」と覚えておくのがおすすめです。お中元を贈る際のマナー

郵送の場合は内のし、手渡しの場合は外のし
現在ではのし紙として定着していますが、もともとは縁起物であるアワビが由来です。そのため、お中元やお歳暮などの慶事の贈り物に使用され、多くの方に馴染みがあるでしょう。 内のしは、のし紙が傷つかないように使用します。身内へのお祝いの意味合いがある内祝いも、控えめに気持ちを表せる内のしが良いでしょう。 一方外のしは、のし紙が見えるためお中元や結婚祝など、「贈り物ということが分かる」慶事に使用します。 しかし、宅配で贈る際にのし紙が傷ついてしまわないよう、内のしを使用するのがおすすめです。 贈り物で使用する紙で、のし紙と似ている「掛け紙」というものがあります。掛け紙には水引(和紙を紐状にした「こより」のようなもの)のみの印刷で、弔辞で用いることが一般的です。熨斗(のし)の水引は紅白蝶結びが望ましい
喪中ではない方に贈る、お中元の水引は紅白蝶結び(花結び)が良いでしょう。 蝶結びは、すぐほどけて結びなおすことができることから、何度繰り返してもよいという意味が込められているため、お中元やお歳暮などのお祝いに紅白の蝶結びが用いられます。 もうひとつ、代表的な水引の結び方に「結び切り」がありますが、こちらはほどくのが難しく、「くり返さないように」という意味が込められています。そのため、結婚祝いや快気祝いなど「一度きりにしたい場合」に使用します。 このよう、何度起こっても良いお祝い事には「紅白蝶結び」、一度きりが望ましいお祝い事には「紅白結び切り」にするのがおすすめです。熨斗(のし)の表書きや名前は筆ペンか毛筆を使うのが一般的
のし紙には「御中元」や「暑中(御)見舞い」といった表書きと、送り主の名前を書く必要があります。 名入れをする場合は、毛筆が望ましいとされていますが、現在では筆ペンやサインペンで書かれることも増えています。色は濃い黒色が望ましいです。 名入れをする位置は、水引をはさんだ表書きの真下となります。表書きよりも小さめに書くことがポイント。 【個人名でお中元を贈る際の表書きと名入れ】

お中元をもらった際のマナー

すぐにお礼の連絡をする
品物をお返ししない場合でも、お礼の気持ち伝えるのは最低限のマナーです。とても親しい仲であれば電話やメールでも問題ありません。目上の方へお礼をする場合、縦書きの封書が最も丁寧とされていますが、ハガキでも可。その際は手書きでお礼をしたためましょう。 ビジネス上の取引先からで、お礼の先が多いときは、印刷したお礼状でも問題ありません。 お礼状の内容は、「誰に書くのか」によって異なりますが、いずれにせよ外せないのは、「お中元が届いた」というご報告とお礼。また贈り物に対する気持ちは、自分だけでなく家族や社員の言葉も一緒に添えると、より感謝の気持ちを「心から」伝えられます。 締めくくりの文では、「健康」や「成功」、「幸福」を願う気持ちを表現して、相手への想いしっかりと伝えましょう。お中元は返す必要はないが、関係性を考慮して返礼品を贈るのも良い
お中元は一般的に、「目下の方から目上の方に対して、お世話になったお礼」として贈るものです。その場合、お返しの品を贈る必要はありません。友人や同僚、兄弟からもらったときは、同額程度の品物でお返しをしましょう。もらった品物より高額なものをお返しするのはNG
いただいたものより高価な品をお返しするのは「次からお中元は結構です」という意味になるため注意しましょう。 お返しする際は「同額」または「半返し」といわれる半額ほどの品物が望ましいです。 ちなみに、お返しする品として避けた方が良いのは、「踏みつけるもの」としてとらえられる「靴」や「マット」。また、服装に対する批判とも受け取れる「身につけるもの」も送らないようにしましょう。 ですが、非常に親しい中でお互いのことを理解しているのであれば、連絡を取り相手の好みに合う品を贈っても問題ありません。お中元のギフトには格之進の「熟成肉重箱ギフト」、「ハンバーグギフト」がおすすめ
お中元のギフトとして、格之進のギフトセットもおすすめです。普段なかなか感謝の気持ちを伝えられてない方は、おいしいお肉で「ありがとう」の想いを送ってみませんか? みんなで外でバーベキューやキャンプをする際、お家の中で焼肉でワイワイする時にもぴったりです。 各種のしも無料でお付けいたします。熟成肉重箱ギフト


【セット内容】
・一の重:門崎熟成肉 モモ 350g (すき焼き・しゃぶしゃぶ向き)
・二の重:門崎熟成肉 ロース 400g (すき焼き・しゃぶしゃぶ向き)
・三の重:門崎熟成肉 肩ロース 500g (すき焼き・しゃぶしゃぶ向き)
「こだわり三段重 極」は、すき焼き・しゃぶしゃぶ向きの重箱セット。お肉は薄めに、ですが広げた時に大きく面を取るようにカットしています。そのため割り下やタレとよく絡み、タレの旨味、肉の旨味どちらとも最高の味わいに。
重箱をそのまま食卓に並べられ、「家でリラックスしながらも味と雰囲気はお店クオリティ」という家庭とお店のいいとこどりの空間を演出してくれます。
5〜6人分なので、子どもがいる家庭やホームパーティーなどでも楽しめる一品です。
こだわり三段重 極の購入はこちらから
https://kakunosh.in/c/store/kakunoshin-gift/3ju_kiwami-gift
欲張り三段重 華(すき焼き・しゃぶしゃぶ/ステーキ/3〜4人前) (画像クリックで商品ページに遷移します)

【セット内容】
・一の重:門崎熟成肉 モモ(350g)(すき焼き・しゃぶしゃぶ向き)
・二の重:門崎熟成肉 ロース(400g)(すき焼き・しゃぶしゃぶ向き)
・三の重:門崎熟成肉 おもてなしセット(約400g)(ステーキ向き)
「欲張り三段重 華」は一段目と二段目にしゃぶしゃぶやすき焼きで、割り下やタレとよく絡むよう、うすく広めにスライスされた熟成肉のモモとロースが敷き詰められています。
割り下やタレの旨味、そして肉の旨味のバランスがすべて最大限に味わえます。
三段目には、ステーキカットで分厚い熟成肉を400g。ご注文の際に「最高の状態」のお肉を格之進の肉職人が厳選するので、部位の指定はできませんが品質には確固たる自信があります。ステーキでより熟成肉そのものの味を豪快に堪能できるのが特徴。
上質なお肉で「しゃぶしゃぶ」「すき焼き」「ステーキ」を一度に楽しめる欲張りなセットです。
欲張り三段重 華の購入はこちらから
https://kakunosh.in/c/store/kakunoshin-gift/3ju_hana-gift
ハンバーグギフト


【セット内容】
・金格ハンバーグ(120g×2個)
・薫格ハンバーグ(120g×2個)
・牛醤ハンバーグ(120g×2個)
岩手薫る格之進ハンバーグセットは、「金格」、「薫格」、「牛醤」の3種類のこだわりハンバーグを2個ずつ詰め合わせています。
「金格ハンバーグ」は格之進で厳選した、岩手県産中心の「国産牛」と、プラチナポークといわれる「白金豚」の合い挽き肉で作り上げたハンバーグ。「白金豚」のジューシーな脂と、国産牛の旨味とコクでご飯が進む一品です。
「薫格ハンバーグ」は、金格ハンバーグを冷燻(冷凍したまま燻製する)でグレードアップしたハンバーグ。そのため名前に「薫」が含まれています。ジューシーな肉汁と香ばしい燻製の薫りのマリアージュは、いままでにない旨味のハンバーグとなっています。
「牛醤ハンバーグ」は金格ハンバーグを、格之進オリジナル調味料「牛醤」でさらに味わい深くしたハンバーグ。「牛醤」は牛肉を発酵させて、旨味のもとになるアミノ酸を30倍も含んでいる極上ソースです。この牛醤と肉汁でいつもよりご飯が進むこと間違いありません。
岩手薫る格之進ハンバーグセットの購入はこちらから
https://kakunosh.in/c/store/summer-gift/hb-3s2-b-u-gift
3種の格之進ハンバーグセット(各2個) (画像クリックで商品ページに遷移します)

3種の格之進ハンバーグセットの購入はこちらから
https://kakunosh.in/c/store/summer-gift/hb-3s2-u-gift
お中元で大切な人へ「ありがとう」を伝えましょう

「忘乳会」 〜日本チーズ協会との共催〜
第7回乳乳学会は、コロナ禍で1年間リアル開催ができなかったので、忘年会ならぬ「忘乳会」となりました。「乳乳学会SPチーズ料理」として、今年11月に発足した「一般社団法人日本チーズ協会」の会員の皆さんのチーズを、遠藤シェフがスペシャルに料理するという趣向で楽しみました。 冒頭、「2021年牛おじさんと肉おじさんのチーズ工房訪問報告会」と銘打って、各地のチーズ工房の訪問記を紹介させていただきました。 また、日本チーズ協会からは、山田会長、高橋さん、西山さん、藤川さんに参加いただき盛り上げていただきました。 [caption id="attachment_5552" align="aligncenter" width="609"]









本日のメニュー
○プラトー・ド・フロマージュ







参考文献
「松原乳肉変態祭り」 〜三良坂フロマージュの仲間たち〜
第6回乳乳学会のタイトルは『幸せな山地酪農チーズを求めて 松原正典氏』 広島県三次市三良坂町でブラウンスイスとヤギを里山で放牧する「山地酪農」を展開する松原さん。イタリア・フランスタイプのチーズを多品目製造され、地域の特産果実を取り入れたチーズや「ちょっと突き出たチーズ」を製造されるイノベーターです。今回は、そんな松原さんの育てた山羊と羊とイノブタをチーズと一緒に楽しみました。 それにしても「松原乳肉変態祭り」とは、改めて凄いタイトルですね。肉肉学会や乳乳学会では、「変態」という言葉は、生産者さんへの最大のリスペクトを込めた言葉なので、ご容赦を(参加者の皆さんはご承知ですが)。 愛するチーズ変態・三良坂フロマージュの松原さんを招いての乳乳学会は、第3回2019年6月に以来1年半ぶりということになります。実は、理事長たちが10月中旬に三良坂フロマージュを訪問したときにお願いした成果で、松原さんも気持ちよく来ていただきました。 松原さんのお話しを伺った後は、実食! ヤギとブラウンスイスのミルク並べをしてヤギ乳で乾杯! [caption id="attachment_5534" align="aligncenter" width="597"]



本日のギャラリー



本日のメニュー
○三良坂シャルキュトリ
山羊肉ジャーキー、羊のモルタデッラ、イノブタのリエット イノブタのコラーゲンゼリー寄せ、パテ・ド・イノブタ
○イノブタベーコンとフロマージュ・ド・みらさかのサラダ グラスフェッドヨーグルトのドレッシング

○羊のトマト煮 スカモルツァ アフミカータ

○イノブタ肩ロースのカツレツ

○山羊モモ肉の丸ごとロースト

○イノブタルーロー飯 ホエーで炊いたメダカ米

○三良坂フロマージュの牛乳とフロマージュブランのアイスクリーム

参考文献
「変態生産者忘年会」 〜大窪・高橋・鶴見・藤川・貞光〜
要約
「第5回乳乳学会」は、「忘年会」。それも「変態生産者忘年会」と銘打って5人の「変態チーズ生産者」が集結しました。 SHIBUYA CHEESE STANDの藤川真至さん、フロマージュ・デュ・テロワールの鶴見和子さん、今牧場チーズ工房の高橋雄幸さん、ダイワファームの大窪和利さん、GOODCHEEESE GOODPIZZAの貞光信雄さんです。 また、翌日に予定されていた「肉肉学会カンファレンス」にぴったりのゲストなのですが、ご都合により、この日にお招きした外村仁さん(スクラム・ベンチャーズ)と中川ヒロミさん(日経BP編集者)に、今、話題の「培養肉」の本「クリーンミート 培養肉が世界を変える」(ポール・シャピロ著)のご紹介をいただきました。 今回は「忘年会」なので、個々の生産者のプレゼンではなく、最初のご紹介を経て、皆さん自慢のチーズの数々を遠藤シェフのアレンジでいただくとともに、開会前に有志でデコレーションした「チーズプレート」からも直接、味わっていただく、という贅沢さ! とはいえ、「学会」ですから、「モッツアレラ ヴァリエ」では3工房のモッツアレラを食べ並べたり、今牧場チーズ工房の「茶臼岳」(ヤギ乳)と「なすの」(牛乳) による「乳種違い」の食べ並べをしたり、チーズプレートでは「茶臼岳」の熟成度の違いを味わうなど、研究材料には事欠かない忘年会でした。 お肉としては、エゾシカのモモ肉のローストを北海道十勝のラクレットをかけて堪能しました。 [caption id="attachment_5516" align="aligncenter" width="640"]



学びの概要
「乳乳学会」を1月に始めてから1年。回を増すごとに参加者も増えて、忘年会として5回目を迎えることができた。チーズ生産者の皆さんも、皆、個性的で変態で、面白いことこの上ない。生産者それぞれが、チーズつくりに向かい合う覚悟と探究心が半端なく伝わり、毎回、熱気に満ちた学会となっている。 今回は、お馴染みの生産者も初めての方も含め、5人のチーズ工房代表を招いて、バラエティに富んだチーズを味わうことができた。 また、事前に案内して集まっていただいた有志の方々に「チーズプレート」を制作していただいた。 今回は忘年会なので、生産者の皆さんからは、自己紹介していただくだけでプレゼンはなかったが、学会らしい試みとして、 〇「モッツアレラ ヴァリエ」は、東京都の牧場の生乳を使用した「GOODCHEEESE GOODPIZZA」、「SHIBUYA CHEESE STAND」と自社牧場のホルスタイン&ブラウンスイスの生乳を使用している「ダイワファーム」のモッツアレラ3種を食べ並べた。更に、パスタフィラータ独特の繊維感を楽しんでもらうため、ナイフでなく、箸でちぎって食べる形式にした。 〇 今牧場チーズ工房製の「茶臼岳」と「なすの」は、形は異なるが竹炭をまぶした白いフレッシュチーズで、「茶臼岳」はヤギ、「なすの」は牛の乳が原料なので、その違いを食べ並べ。 〇 チーズプレートでは、今牧場チーズ工房の「茶臼岳」の熟成違いを用意してもらい、普段、販売されていない、熟成の進んだものも味わうことができた。本日のチーズプレート
■全体像




本日のメニュー
○自家製食べるラー油と朝日岳のカナッペ 朝日岳:今牧場チーズ工房のフレッシュ(牛)








参考文献
「F1エンジニアのチーズの作り方とは?」 〜Bosqueso Cheese Lab. 是本健介氏に学ぶ〜
要約
「第4回乳乳学会」のテーマは「Bosqueso Cheese Lab.」。長野県佐久市春日から是本健介さんに来ていただきました。 是本さんは、大学卒業後、本田技研に就職し、研究所でジェットエンジンやF1マシンの車体設計等の研究を行っていた生粋のエンジニアという経歴をもつ異色のチーズ職人です。 チーズ好きが高じてチーズプロフェッショナルとなり、技術者的感覚でチーズ製造の腕に磨きをかけ、奥様の実家がある佐久市に2015年に「Bosqueso Cheese Lab.」を開設しました。 開業わずか4年で「Japan Cheese Award」で金賞を受賞するなど、確かな技術と佐久市の自然を活かしたチーズが好評です。社名の「Bosqueso」はスペイン語のBosque(森)とQueso(チーズ)を組み合わせた造語。「チーズを通じて森づくりをしたい」という思いが込められています。 これまでの「乳乳学会」では家畜を飼養しながらチーズを製造する工房である「農家チーズ(フェミリエ)をテーマにしましたが、今回は最近増加しているレティエ(家畜を飼養しないチーズ工房)を招きました。是本さんは、将来的には森で家畜を放牧することも視野に入れていますが、当面は、地域の農場やレストランとのコラボによるチーズつくり、チーズ文化の実現を目指しています。 チーズづくりと自動車製造との類似性など是本さんならではの視点から捉えたチーズ談義に花が咲きました。 [caption id="attachment_5493" align="aligncenter" width="640"]



学びの概要
1. チーズへの志 是本健介さんは1969年生まれ。福岡県出身で、大学・大学院では航空宇宙工学を専攻し、(株)本田技術研究所に入社、ジェットエンジンやF1マシンの車体設計、燃料電池車の車体開発など、「技術の本田」でエンジニアとしての道をまっしぐらに進んできた。そんな是本さんが、仕事でヨーロッパと日本を往復するうちに、ヨーロッパのチーズを食べてチーズファンになっていき、ついにはチーズプロフェッショナル、チーズ職人になってしまったという。驚くばかりの道程である。 チーズづくりの道を歩もうと決意した是本さんが、その場に選んだのが、奥さんの実家があった佐久市だった。ご実家に何回か通ううちに、友人知人も増え、良質な生乳を生産する酪農家とも出会い、軽井沢が近いということでトップシェフとも連携できる、その上、乾草冷涼で住みやすい土地とチーズづくりを始めるには最適の土地だということに気がついたそうだ。 2. Bosqueso Cheese Lab.のチーズづくり 是本さんの経歴を聞けば、誰もが「F1エンジニアがなぜ、チーズづくり?」と不思議に思うかも知れないが、是本さん曰く「エンジニアリング的考え方と高精度の計測器及び情熱があれば他分野への展開は十分に可能」。確かにチーズづくりは、技術的・科学的に多くの知見が集約されており、乳酸菌やカビなどの微生物の培養技術等も完成しているので、環境条件さえ制御すればInput―Output系は安定している、と言える。 是本さんは、現時点では家畜を飼育せず、外部から生乳を購入してチーズ製造を行う工房(農家工房の「フェルミエ」に対して「レティエ」という)だが、「良質な原料乳を提供してくれる生産者と連携できれば問題ではない」という。牛の生乳は「スプレドール小林牧場」(是本さん自身、6か月ほど実習をした)から高品質な生乳を仕入れているし、ヤギ乳は、佐久市内にある「家畜改良センター長野牧場」(家畜改良センターで唯一山羊を飼育している)から仕入れることができる。今年度は、牛の生乳もヤギ乳も仕入れ単価が上昇して経営的には厳しいものがあるが、昨年は「Japan Cheese Award」でヤギのセミハードチーズ「SHIRAKABA」が非加熱圧縮4か月未満部門で金賞と最優秀部門賞を受賞、イタリアで開催された「World Cheese Awards 2019」で「KARAMATSU-RH」がBronze medalを受賞するなどチーズへの評価は高まっている。 工房開設後4年と短期間の間に、是本さんは驚くほど多くのアイテムを製造するチーズ職人となっている。こうした製造技術の広がり・深まりにも驚くが、是本さん曰く「自動車製造は共通のプラットフォームから多様な車種と創り出している。チーズ製造も同じで、共通の製造基盤から乳種及び菌を変えることで多様なアイテムを作ることができる。」と仰るのである。なるほど、目から鱗でござる。
脚注
1 是本健介氏のプロフィール



本日のメニュー
○「TATESHINA」と生ハムのカナッペ







今日のチーズのみなさん

参考文献
「日本最大重量級銘柄鶏『大摩桜』」 〜鶏の究極の美味しさへの挑戦〜
今回のテーマは『日本最大重量級銘柄鶏「大摩(だいま)桜(おう)」・・・鶏の究極の美味しさへの挑戦!!』です。このブランドの特徴は、一般のブロイラーと同じ品種を、地鶏と同じようにじっくりゆったり飼育して日本最大級とも言える鶏に仕上がっていること。低カロリーの餌を利用して成長速度を敢えて落とし(生産効率を犠牲にして)、地鶏以上にゆったりした環境で、150日齢を基準(通常のブロイラーは45日齢)とし6kg以上なるまでじっくり育て上げるところ。ホワイトコーニッシュ♂×ホワイトプリマスロック♀というブロイラーの品種の「うまさ」のポテンシャルを最大限に引き出したといえるかも知れません。 今回、「大摩桜」を紹介してくださるのは松山欣浩農場長。千葉さんがICCで出会って、大摩桜のとんでもない美味しさと松山さんの素朴な人柄に惚れ込み、肉肉学会での発表をお願いしたとか(このときの千葉さんは、刺身ばかり食べたそうですが)。 松山さんは生まれも育ちも地元の知覧町。 2010年 「永楽荘」というある鶏肉料理の老舗で食べた鶏との衝撃の出会い。鳥刺しでも焼いても美味しい。それが「大摩桜」だったのです。当時、JA子会社の食肉担当だった松山さんは、取り引きしたいと生産農家にお願いしたのですが、小規模なので増産できないと断られてしまいます。それなら自分で作ってみたいと思ったのですが、JAの子会社にいる身では思うママには行かないので、転職しようと奥さんに相談したら背中を押してくれたそうです。ところが、地鶏だと思っていたその鶏はブロイラー品種だった!(まあ、ブラインドで食べたらブロイラーとは思いませんよね)。 そこで、鹿児島のくみあいチキンに生産試験をお願いしたら、当初は育成率50%だったので(半分は死ぬ!)ビジネスにならない。生育の良い鶏なので、ブロイラー用の飼料では心臓が追いつかず心筋梗塞になることがわかった。このため、餌のカロリーを下げたら、育成率80%を超えることができたため実用化に向けて走り出した。この時の試験では、50日齢で3kg、150日齢で8kg程度だったそうです そして、大摩桜の販売に興味を持った大阪の岡山フードサービスとの二人三脚により2012年テスト生産に着手するため、採卵鶏農場を改築して2013年鶏舎完成。 7/18初ひなをチャンキーから導入し、毎週、体重測定を実施して、11/16に第1弾を出荷。 鹿児島と宮崎は、鶏の食文化として、刺身やたたきで食べる習慣がありますが、肉の生食は、食品衛生法の規制強化により一般的には不可能になってきました。鶏の場合は、牛のO157のような大腸菌の心配はないのですが、カンピロバクターで汚染されるリスクはあります。このため、鹿児島県や宮崎県では、地域の食の伝統を守る意味で、厳しいガイドラインをクリアできれば、鶏肉を刺身やたたきで食べることができるようになっています。 松山さんは大摩桜を刺身で食べることができるよう、鹿児島県が推奨した食鳥処理技術を身につけるため「きくなが養鶏場」で勉強し、中抜きしないで外ハギし、バーナーで焼いて刺身用に処理する方法を学びました。 そして、2015年に 第一農場と食鳥処理場を建設し、鹿児島県の衛生ガイドラインに則して内臓は最後にとって肉と交差させないなどの処理をしています(肉肉学会の会場は東京都なので、今回は鹿児島県のガイドラインに適合した鶏肉であっても生食は避けました)。 2018年 第2農場を完成し、現在16000羽飼育しています。 また、岡山フードサービスでは、大摩桜の鶏糞を発酵させた堆肥で「薩摩知覧碾茶」を生産。農薬を使わない丸ごと食べられるお茶として販売しています。本日のメニューの締めとして味わった「かしわおむすび」は、この碾茶で炊いたご飯を使用しています。松山さんのプレゼン資料の一部







本日のメニュー
〇 前菜 (大摩桜パテ、砂肝コンフィ、白レバーパテ、むね肉ハム)







参考文献
「黒毛和牛専門肥育ブランド」 〜サスティナブル和牛 熟 の世界を見据えた挑戦〜
今回のテーマは、『黒毛和牛経産牛専門肥育ブランド!「サスティナブル和牛 熟」の世界を見据えた挑戦!』です。 [caption id="attachment_5462" align="aligncenter" width="640"]


川口谷さんのプレゼン資料の一部







本日のメニュー
〇 サーロインロースト






参考文献
「オーガニックジャー黒!脱サラからの挑戦」 〜酪農経営が基盤だからできたオーガニックビーフ〜
今回のゲストは、北海道江別市・株式会社Kalm角山:代表の川口谷仁さんです。 [caption id="attachment_5403" align="aligncenter" width="640"]


川口谷さんのプレゼン資料の一部




本日のメニュー
〇 サーロインステーキ クレソンのサラダ添え







参考文献
「新春肉祝 純血但馬オリーブ牛」 〜山種易畜産と一牛神の愛と情熱の結晶〜
『新春肉祝 純血但馬オリーブ牛!』「山種易畜産と一牛の愛の結晶」です。 但馬牛は兵庫県産子牛として閉鎖育種(他県の遺伝子が入らない兵庫県内だけで但馬牛を交配させた血統)された純血種で、牛肉としては、但馬牛、神戸ビーフ、特産松阪牛の素牛になります。但馬牛のブランド力は強力ですが、例えばオリーブ粕飼料を給与して「オリーブ牛」ブランドにすれば、ブランドとしての但馬牛の力は発揮できず、売買価格も神戸ビーフのようには高くできません。それでも、高松市内でステーキハウス「一牛(いちご)」を経営する森由樹博さんは、牛肉としてもポテンシャルが大きい但馬牛の子牛を地元のブランドオリーブ牛として育てることを夢見ていました。その思いに応えたのが、高松市内で一貫生産を行う山種易産業(やまたねえき)の倉山建造社長です。但馬の香美町で牛修行した経験から、いつかは但馬牛を肥育したいとの想いがあり、この二人の変態が出会うことで「純血但馬オリーブ牛」プランがスタートしたのです。但馬牛の仕入れを始めて5年、純血但馬オリーブ牛として出荷を始めて3回目の牛が今日の雌牛(まり2)です。淡路島の富永牧場で生まれ、山種易産業の牧場で肥育され、32.5ヶ月齢で枝肉重量331kgという凝縮された牛です。 今日のプレゼンでは、山種易産業の大井牧場長と倉山社長に説明いただきました。倉山社長曰く「純血但馬オリーブ牛は出荷をはじめて3回目だが、まだ良くわからない。月齢で味に差が出るが、素牛の差だけではなく、飼料の違い、個体差も大きいなど、 どうすれば美味しい牛になるか良く分からない。 [caption id="attachment_5368" align="aligncenter" width="640"]









本日のメニュー
〇 カメノコ、トモサンカクの仕立て違い(炙り、湯引き、昆布締め)、シンタマハバキの酢味噌かけ




参考文献
「行く肉来る肉 肉肉学会忘肉年会SP」 牛肉すき焼きおじさんトリオ推しの逸肉達の饗宴
[caption id="attachment_5365" align="aligncenter" width="714"]



本日のお肉
[caption id="attachment_5355" align="aligncenter" width="786"]



本日のメニュー
〇 山森野豚ウデ肉 パテドカンパーニュ






