熟成肉の格之進

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【2024年】お中元の時期はいつ?送り先で時期が異なるので要確認!

お中元は、いつもお世話になっている方に感謝の気持ちを伝えられる絶好の機会です。ですが地域によってその時期はさまざま。 せっかく「ありがとうの気持ち」を送っても、タイミングを間違えてしまっては少しもったいないですよね。 そこで本記事では、地域別にお中元の時期をご紹介します。また、お中元の時期を逃してしまった際の対応や、お中元に関するマナーも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【地域別】お中元を贈る時期

お中元の時期ですが、地域によって差があるため、贈る際はあらかじめ確認するのがおすすめです。配送の混雑を避けて、6月中に配送指定しておくと、お中元のタイミングでしっかりと届けられます。 ちなみに、お中元は喪中の際も贈ることが可能です。しかし「熨斗(のし)」ではなく「白い無地の掛け紙」を使用したり、四十九が明けるまで待つなどの配慮が必要です。 【地域別のお中元時期】
地域 時期 贈る際のポイント
北海道 7月15〜8月15日まで
  • 他の地域に比べ配送日数がかかる
  • 天候も関係するが、1週間まえまでに配送手続きを済ませておくのがおすすめ
東北・関東 7月1日〜7月15日まで
  • この期間になると配達が多くなるため、配送予約を6月中旬以降にすませておくのがおすすめ
北陸
  • 新潟県と石川県の金沢市:7月1日〜7月15日まで
  • 富山県や石川県の能登町:7月15日〜8月15日が多い
  • 地域によって中元の時期に差があるので、6月中に確認するのがおすすめ
  • 悩んだときは、7月の初めに届くように送るのが良いでしょう
東海・関西・中国・四国 7月15日〜8月15日まで
  • 配達の混雑をさけるため、少し早めに配送手配をするのがおすすめ
九州 8月1日から8月15日まで
  • 全国で一番遅いタイミング
沖縄 毎年旧暦の7月13日〜7月15日 (旧盆に該当する3日間)
  • 1日目:「ウンケー」
    2日目:「ナカビ(ナカヌヒー)」
    3日目が「ウークイ」と呼ぶ
  • 旧暦のため、毎年お中元の日が異なる
  • 旧暦のカレンダーでお盆の時期を確認するのがおすすめ

【お中元を忘れた場合】暑中見舞いや残暑見舞いとして贈ろう

うっかりお中元を忘れてしまった場合は、「暑中見舞い」や「残暑見舞い」として贈り物を渡せます。 地域によってお中元の時期も違うため、それぞれのタイミングに合わせて暑中見舞いにするか、残暑見舞いにするかを決めましょう。 「暑中見舞い」と「残暑見舞い」は、一番暑い夏の盛りに、普段会えない方やお世話になっている方へ健康に過ごして欲しいという願いを届ける夏のあいさつ状です。また、近況報告の意味合いも含まれています。 現代は、手紙や贈り物を届けるのが一般的。あくまで「季節のあいさつ状」のため喪中であっても送れます。 しかし、前章でもお伝えした通り、「四十九日明けまで待つ」、熨斗(のし)ではなく「白の無地の掛け紙」にするなどの配慮をしましょう。

暑中見舞いの時期

7月15日までにお中元が間に合わなかった場合は、「暑中見舞い」として贈り物をしましょう。時期は「立秋の前日まで」で、立秋は年によって日にちがずれるため、その年のカレンダーを見て確認してください。 ちなみに「2023年の立秋は8月8日」。そのため暑中見舞いは「8月7日まで」に届くように送りましょう。

残暑見舞いの時期

8月15日までにお中元が間に合わなかった場合は、「残暑見舞い」として贈ることができます。残暑見舞いの時期は「処暑(毎年8月23日頃)」までが目安。遅くとも8月いっぱいまでに届くようにしましょう。

暑中見舞いと残暑見舞いの覚え方

暑中見舞いや残暑見舞いの時期は、お中元とは異なり、全国的に地域差がありません。 そのため、時期は次のように考えると覚えやすいです。 ・暑中見舞い:梅雨明け〜立秋 ・残暑見舞い:立秋〜8月末 残暑見舞いはお盆は同じタイミングのため、「お盆の時期=残暑見舞いを贈る時期」と覚えておくのがおすすめです。

お中元を贈る際のマナー

お中元を贈る際にはマナーがあります。熨斗(のし)はどうするのか、水引は何が良いのか、熨斗の表書きは何で書けば良いのを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

郵送の場合は内のし、手渡しの場合は外のし

現在ではのし紙として定着していますが、もともとは縁起物であるアワビが由来です。そのため、お中元やお歳暮などの慶事の贈り物に使用され、多くの方に馴染みがあるでしょう。 内のしは、のし紙が傷つかないように使用します。身内へのお祝いの意味合いがある内祝いも、控えめに気持ちを表せる内のしが良いでしょう。 一方外のしは、のし紙が見えるためお中元や結婚祝など、「贈り物ということが分かる」慶事に使用します。 しかし、宅配で贈る際にのし紙が傷ついてしまわないよう、内のしを使用するのがおすすめです。 贈り物で使用する紙で、のし紙と似ている「掛け紙」というものがあります。掛け紙には水引(和紙を紐状にした「こより」のようなもの)のみの印刷で、弔辞で用いることが一般的です。

熨斗(のし)の水引は紅白蝶結びが望ましい

喪中ではない方に贈る、お中元の水引は紅白蝶結び(花結び)が良いでしょう。 蝶結びは、すぐほどけて結びなおすことができることから、何度繰り返してもよいという意味が込められているため、お中元やお歳暮などのお祝いに紅白の蝶結びが用いられます。 もうひとつ、代表的な水引の結び方に「結び切り」がありますが、こちらはほどくのが難しく、「くり返さないように」という意味が込められています。そのため、結婚祝いや快気祝いなど「一度きりにしたい場合」に使用します。 このよう、何度起こっても良いお祝い事には「紅白蝶結び」、一度きりが望ましいお祝い事には「紅白結び切り」にするのがおすすめです。

熨斗(のし)の表書きや名前は筆ペンか毛筆を使うのが一般的

のし紙には「御中元」や「暑中(御)見舞い」といった表書きと、送り主の名前を書く必要があります。 名入れをする場合は、毛筆が望ましいとされていますが、現在では筆ペンやサインペンで書かれることも増えています。色は濃い黒色が望ましいです。 名入れをする位置は、水引をはさんだ表書きの真下となります。表書きよりも小さめに書くことがポイント。 【個人名でお中元を贈る際の表書きと名入れ】 出典:JR東海 「お中元の熨斗(のし)の意味・書き方・注意点を解説」より 【連名でお中元を贈る際の表書きと名入れ】 出典:JR東海 「お中元の熨斗(のし)の意味・書き方・注意点を解説」より

お中元をもらった際のマナー

次にお中元をもらった際のマナーを解説します。お中元をもらった際に「どうしよう……お返しはするべきかな?」と思ったことのある方は、ぜひ参考にしてみてください。

すぐにお礼の連絡をする

品物をお返ししない場合でも、お礼の気持ち伝えるのは最低限のマナーです。とても親しい仲であれば電話やメールでも問題ありません。目上の方へお礼をする場合、縦書きの封書が最も丁寧とされていますが、ハガキでも可。その際は手書きでお礼をしたためましょう。 ビジネス上の取引先からで、お礼の先が多いときは、印刷したお礼状でも問題ありません。 お礼状の内容は、「誰に書くのか」によって異なりますが、いずれにせよ外せないのは、「お中元が届いた」というご報告とお礼。また贈り物に対する気持ちは、自分だけでなく家族や社員の言葉も一緒に添えると、より感謝の気持ちを「心から」伝えられます。 締めくくりの文では、「健康」や「成功」、「幸福」を願う気持ちを表現して、相手への想いしっかりと伝えましょう。

お中元は返す必要はないが、関係性を考慮して返礼品を贈るのも良い

お中元は一般的に、「目下の方から目上の方に対して、お世話になったお礼」として贈るものです。その場合、お返しの品を贈る必要はありません。友人や同僚、兄弟からもらったときは、同額程度の品物でお返しをしましょう。

もらった品物より高額なものをお返しするのはNG

いただいたものより高価な品をお返しするのは「次からお中元は結構です」という意味になるため注意しましょう。 お返しする際は「同額」または「半返し」といわれる半額ほどの品物が望ましいです。 ちなみに、お返しする品として避けた方が良いのは、「踏みつけるもの」としてとらえられる「靴」や「マット」。また、服装に対する批判とも受け取れる「身につけるもの」も送らないようにしましょう。 ですが、非常に親しい中でお互いのことを理解しているのであれば、連絡を取り相手の好みに合う品を贈っても問題ありません。

お中元のギフトには格之進の「熟成肉重箱ギフト」、「ハンバーグギフト」がおすすめ

お中元のギフトとして、格之進のギフトセットもおすすめです。普段なかなか感謝の気持ちを伝えられてない方は、おいしいお肉で「ありがとう」の想いを送ってみませんか? みんなで外でバーベキューやキャンプをする際、お家の中で焼肉でワイワイする時にもぴったりです。 各種のしも無料でお付けいたします。

熟成肉重箱ギフト

格之進の「熟成重箱ギフト」は3〜4人用と、5〜6人用を用意しています。 また、焼肉、すき焼き、しゃぶしゃぶといったお好みの食べ方で重箱の中身が選べます。 ワンランク上の「上質な熟成肉」で特別なひとときを過ごしてみませんか? こだわり三段重 極(すき焼き・しゃぶしゃぶ/5〜6人前) (画像クリックで商品ページに遷移します)
【セット内容】 ・一の重:門崎熟成肉 モモ 350g (すき焼き・しゃぶしゃぶ向き) ・二の重:門崎熟成肉 ロース 400g (すき焼き・しゃぶしゃぶ向き) ・三の重:門崎熟成肉 肩ロース 500g (すき焼き・しゃぶしゃぶ向き)
「こだわり三段重 極」は、すき焼き・しゃぶしゃぶ向きの重箱セット。お肉は薄めに、ですが広げた時に大きく面を取るようにカットしています。そのため割り下やタレとよく絡み、タレの旨味、肉の旨味どちらとも最高の味わいに。 重箱をそのまま食卓に並べられ、「家でリラックスしながらも味と雰囲気はお店クオリティ」という家庭とお店のいいとこどりの空間を演出してくれます。 5〜6人分なので、子どもがいる家庭やホームパーティーなどでも楽しめる一品です。
こだわり三段重 極の購入はこちらから https://kakunosh.in/c/store/kakunoshin-gift/3ju_kiwami-gift
欲張り三段重 華(すき焼き・しゃぶしゃぶ/ステーキ/3〜4人前) (画像クリックで商品ページに遷移します)
【セット内容】 ・一の重:門崎熟成肉 モモ(350g)(すき焼き・しゃぶしゃぶ向き) ・二の重:門崎熟成肉 ロース(400g)(すき焼き・しゃぶしゃぶ向き) ・三の重:門崎熟成肉 おもてなしセット(約400g)(ステーキ向き)
「欲張り三段重 華」は一段目と二段目にしゃぶしゃぶやすき焼きで、割り下やタレとよく絡むよう、うすく広めにスライスされた熟成肉のモモとロースが敷き詰められています。 割り下やタレの旨味、そして肉の旨味のバランスがすべて最大限に味わえます。 三段目には、ステーキカットで分厚い熟成肉を400g。ご注文の際に「最高の状態」のお肉を格之進の肉職人が厳選するので、部位の指定はできませんが品質には確固たる自信があります。ステーキでより熟成肉そのものの味を豪快に堪能できるのが特徴。 上質なお肉で「しゃぶしゃぶ」「すき焼き」「ステーキ」を一度に楽しめる欲張りなセットです。
欲張り三段重 華の購入はこちらから https://kakunosh.in/c/store/kakunoshin-gift/3ju_hana-gift

ハンバーグギフト

格之進のハンバーグは、肉汁のバランスと旨味にこだわって作り抜いています。「一度食べたら忘れられない」美味しさ。 ぜひ贈り物や自分のご褒美に味わってみてください。 岩手薫る格之進ハンバーグセット(各2個) (画像クリックで商品ページに遷移します)
【セット内容】 ・金格ハンバーグ(120g×2個) ・薫格ハンバーグ(120g×2個) ・牛醤ハンバーグ(120g×2個)
岩手薫る格之進ハンバーグセットは、「金格」、「薫格」、「牛醤」の3種類のこだわりハンバーグを2個ずつ詰め合わせています。 「金格ハンバーグ」は格之進で厳選した、岩手県産中心の「国産牛」と、プラチナポークといわれる「白金豚」の合い挽き肉で作り上げたハンバーグ。「白金豚」のジューシーな脂と、国産牛の旨味とコクでご飯が進む一品です。 「薫格ハンバーグ」は、金格ハンバーグを冷燻(冷凍したまま燻製する)でグレードアップしたハンバーグ。そのため名前に「薫」が含まれています。ジューシーな肉汁と香ばしい燻製の薫りのマリアージュは、いままでにない旨味のハンバーグとなっています。 「牛醤ハンバーグ」は金格ハンバーグを、格之進オリジナル調味料「牛醤」でさらに味わい深くしたハンバーグ。「牛醤」は牛肉を発酵させて、旨味のもとになるアミノ酸を30倍も含んでいる極上ソースです。この牛醤と肉汁でいつもよりご飯が進むこと間違いありません。
岩手薫る格之進ハンバーグセットの購入はこちらから https://kakunosh.in/c/store/summer-gift/hb-3s2-b-u-gift
3種の格之進ハンバーグセット(各2個) (画像クリックで商品ページに遷移します) 【セット内容量】 ・金格ハンバーグ(120g×2個) ・白格ハンバーグ(120g×2個) ・黒格ハンバーグ(120g×2個) 3種の格之進ハンバーグセットには「金格」、「白格」、「黒格」ハンバーグをそれぞれ2個ずつ詰め合わせています。それぞれ食べ比べをするのも楽しいです。 「金格ハンバーグ」は、岩手県産を中心とした「国産牛」とプラチナポークと呼ばれる「白金豚」を合い挽きして作り上げたハンバーグ。このハンバーグの旨味をより引き出すために、自家製塩麹に漬け込んで仕上げています。 そのため味わいは甘みがあり上品。重たくなりすぎずどんどん箸が進みます。 「白格ハンバーグ」は岩手県産が中心の「国産黒毛和牛」とプラチナポークの「白金豚」の上質な合い挽き肉のハンバーグ。「白金豚」のジューシーさ、「黒毛和牛」の旨味で互いのいいところをぎゅっと閉じ込めています。 そして「黒格ハンバーグ」黒毛和牛100%のひき肉で仕上げた、格之進が取り扱う最高級のハンバーグ。黒毛和牛ならではの脂と肉質で、ジューシーさとしっとりとした口当たり、そして深みのあるコクを堪能できます。 自家製塩麹でひき肉を漬け込んでいるので、赤身のお肉がお好きな方でもあっさりとしていてどんどん食べ進められます。
3種の格之進ハンバーグセットの購入はこちらから https://kakunosh.in/c/store/summer-gift/hb-3s2-u-gift

お中元で大切な人へ「ありがとう」を伝えましょう

本記事では、お中元の時期やお中元のタイミングを逃してしまった場合の対応、マナーをご紹介しました。 いつもお世話になっている方に季節のあいさつとして、形としてもしっかり「感謝のきもち」を送れるお中元。 感謝の気持ちを伝えても、タイミングやマナーを間違えてしまってはかなり勿体無いですよね。 贈られる方も贈る方も心から喜べるよう、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。 【【地域別】お中元を贈る時期をおさらいする

「忘乳会」 〜日本チーズ協会との共催〜

第7回乳乳学会は、コロナ禍で1年間リアル開催ができなかったので、忘年会ならぬ「忘乳会」となりました。「乳乳学会SPチーズ料理」として、今年11月に発足した「一般社団法人日本チーズ協会」の会員の皆さんのチーズを、遠藤シェフがスペシャルに料理するという趣向で楽しみました。 冒頭、「2021年牛おじさんと肉おじさんのチーズ工房訪問報告会」と銘打って、各地のチーズ工房の訪問記を紹介させていただきました。 また、日本チーズ協会からは、山田会長、高橋さん、西山さん、藤川さんに参加いただき盛り上げていただきました。 [caption id="attachment_5552" align="aligncenter" width="609"] 遠藤シェフのメニュー紹介[/caption] [caption id="attachment_5555" align="aligncenter" width="786"] プレゼンの表紙[/caption] [caption id="attachment_5554" align="aligncenter" width="786"] 三良坂フロマージュ[/caption] [caption id="attachment_5553" align="aligncenter" width="786"] ダイワファーム[/caption] [caption id="attachment_5558" align="aligncenter" width="786"] クルックフィールズ[/caption] [caption id="attachment_5557" align="aligncenter" width="786"] 高秀牧場[/caption] [caption id="attachment_5556" align="aligncenter" width="786"] スリーブラウン[/caption] [caption id="attachment_5561" align="aligncenter" width="786"] ボスケソチーズラボ[/caption] [caption id="attachment_5560" align="aligncenter" width="786"] ふくふく牧場[/caption] [caption id="attachment_5559" align="aligncenter" width="786"] 丹後ジャージー牧場[/caption]

本日のメニュー

○プラトー・ド・フロマージュ 12時(スプーンに乗ってるチーズ)  工房名:新利根チーズ工房  商品名:新利根ブラン 1時  工房名:ニセコチーズ工房  商品名:『二世古風音』 2時  工房名:新利根チーズ工房  商品名:稲光 4時  工房名:あしょろチーズ工房  商品名:『大』 5時  工房名:山田工房  商品名:琵琶のトト 7時  工房名:ニセコチーズ工房  商品名:二世古 空 8時  工房名:CHEESE STAND  商品名:モッツァレラ 10時  工房名:久保さん  商品名:ブラウンチーズ 11時  工房名:ひたちおおたチーズ工房  商品名:さとやま ○サラダ 工房名:ニセコチーズ工房 商品名:『二世古風音』 ○ローストビーフ 工房名:新利根チーズ工房 商品名:『ラクレット』 ○プルドポークの春巻き 工房名:あしょろチーズ工房 商品名:『大』 ○きのことチーズと生ハムのキッシュ 工房名:山田工房 商品名:琵琶のトト ○L Bone Steak with cheese source 工房名:ニセコチーズ工房 商品名:二世古 空 ○肉巻きおにぎり 工房名:CHEESE STAND 商品名:モッツァレラ ○ムース 工房名:新利根チーズ工房 商品名:新利根ブラン

参考文献

「松原乳肉変態祭り」 〜三良坂フロマージュの仲間たち〜

第6回乳乳学会のタイトルは『幸せな山地酪農チーズを求めて 松原正典氏』 広島県三次市三良坂町でブラウンスイスとヤギを里山で放牧する「山地酪農」を展開する松原さん。イタリア・フランスタイプのチーズを多品目製造され、地域の特産果実を取り入れたチーズや「ちょっと突き出たチーズ」を製造されるイノベーターです。今回は、そんな松原さんの育てた山羊と羊とイノブタをチーズと一緒に楽しみました。 それにしても「松原乳肉変態祭り」とは、改めて凄いタイトルですね。肉肉学会や乳乳学会では、「変態」という言葉は、生産者さんへの最大のリスペクトを込めた言葉なので、ご容赦を(参加者の皆さんはご承知ですが)。 愛するチーズ変態・三良坂フロマージュの松原さんを招いての乳乳学会は、第3回2019年6月に以来1年半ぶりということになります。実は、理事長たちが10月中旬に三良坂フロマージュを訪問したときにお願いした成果で、松原さんも気持ちよく来ていただきました。 松原さんのお話しを伺った後は、実食! ヤギとブラウンスイスのミルク並べをしてヤギ乳で乾杯! [caption id="attachment_5534" align="aligncenter" width="597"] 松原さんのプレゼン[/caption] [caption id="attachment_5535" align="aligncenter" width="636"] 高岡顧問のご挨拶[/caption] [caption id="attachment_5536" align="aligncenter" width="489"] 千葉さんのご挨拶。[/caption]

本日のギャラリー

本日のメニュー

○三良坂シャルキュトリ

山羊肉ジャーキー、羊のモルタデッラ、イノブタのリエット イノブタのコラーゲンゼリー寄せ、パテ・ド・イノブタ

○イノブタベーコンとフロマージュ・ド・みらさかのサラダ グラスフェッドヨーグルトのドレッシング

○羊のトマト煮  スカモルツァ アフミカータ

○イノブタ肩ロースのカツレツ

○山羊モモ肉の丸ごとロースト

○イノブタルーロー飯 ホエーで炊いたメダカ米

○三良坂フロマージュの牛乳とフロマージュブランのアイスクリーム


参考文献

「変態生産者忘年会」 〜大窪・高橋・鶴見・藤川・貞光〜

要約

「第5回乳乳学会」は、「忘年会」。それも「変態生産者忘年会」と銘打って5人の「変態チーズ生産者」が集結しました。 SHIBUYA CHEESE STANDの藤川真至さん、フロマージュ・デュ・テロワールの鶴見和子さん、今牧場チーズ工房の高橋雄幸さん、ダイワファームの大窪和利さん、GOODCHEEESE GOODPIZZAの貞光信雄さんです。 また、翌日に予定されていた「肉肉学会カンファレンス」にぴったりのゲストなのですが、ご都合により、この日にお招きした外村仁さん(スクラム・ベンチャーズ)と中川ヒロミさん(日経BP編集者)に、今、話題の「培養肉」の本「クリーンミート 培養肉が世界を変える」(ポール・シャピロ著)のご紹介をいただきました。 今回は「忘年会」なので、個々の生産者のプレゼンではなく、最初のご紹介を経て、皆さん自慢のチーズの数々を遠藤シェフのアレンジでいただくとともに、開会前に有志でデコレーションした「チーズプレート」からも直接、味わっていただく、という贅沢さ! とはいえ、「学会」ですから、「モッツアレラ ヴァリエ」では3工房のモッツアレラを食べ並べたり、今牧場チーズ工房の「茶臼岳」(ヤギ乳)と「なすの」(牛乳) による「乳種違い」の食べ並べをしたり、チーズプレートでは「茶臼岳」の熟成度の違いを味わうなど、研究材料には事欠かない忘年会でした。 お肉としては、エゾシカのモモ肉のローストを北海道十勝のラクレットをかけて堪能しました。 [caption id="attachment_5516" align="aligncenter" width="640"] 高岡顧問のご挨拶[/caption] [caption id="attachment_5517" align="aligncenter" width="640"] 外村さんと中川さん。[/caption] [caption id="attachment_5519" align="aligncenter" width="786"] 藤川さん、鶴見さん[/caption] [caption id="attachment_5518" align="aligncenter" width="786"] 高橋さん、貞光さん、大窪さん[/caption]

学びの概要

「乳乳学会」を1月に始めてから1年。回を増すごとに参加者も増えて、忘年会として5回目を迎えることができた。チーズ生産者の皆さんも、皆、個性的で変態で、面白いことこの上ない。生産者それぞれが、チーズつくりに向かい合う覚悟と探究心が半端なく伝わり、毎回、熱気に満ちた学会となっている。 今回は、お馴染みの生産者も初めての方も含め、5人のチーズ工房代表を招いて、バラエティに富んだチーズを味わうことができた。 また、事前に案内して集まっていただいた有志の方々に「チーズプレート」を制作していただいた。 今回は忘年会なので、生産者の皆さんからは、自己紹介していただくだけでプレゼンはなかったが、学会らしい試みとして、 〇「モッツアレラ ヴァリエ」は、東京都の牧場の生乳を使用した「GOODCHEEESE GOODPIZZA」、「SHIBUYA CHEESE STAND」と自社牧場のホルスタイン&ブラウンスイスの生乳を使用している「ダイワファーム」のモッツアレラ3種を食べ並べた。更に、パスタフィラータ独特の繊維感を楽しんでもらうため、ナイフでなく、箸でちぎって食べる形式にした。 〇 今牧場チーズ工房製の「茶臼岳」と「なすの」は、形は異なるが竹炭をまぶした白いフレッシュチーズで、「茶臼岳」はヤギ、「なすの」は牛の乳が原料なので、その違いを食べ並べ。 〇 チーズプレートでは、今牧場チーズ工房の「茶臼岳」の熟成違いを用意してもらい、普段、販売されていない、熟成の進んだものも味わうことができた。

本日のチーズプレート

■全体像 一番上は、チーズプレートではなく、ラクレット。 チーズプレート 上段にハード、セミハード、ウオッシュなど。 下段にシェーブル、ソフト、クリームなど ■みのり7か月熟成(今牧場) 酒粕漬けチーズ、イーブル(マスカットベリーAの搾り粕漬け、シャインマスカット)、ブラン (フロマージュ・デュ・テロワール) トーマダイワ(ダイワファーム) ■茶臼岳(熟成違い) チーズプレート・シスターズ 坂上さん、鶴見さん、菊池さん、小野さん ありがとうございました!

本日のメニュー

○自家製食べるラー油と朝日岳のカナッペ 朝日岳:今牧場チーズ工房のフレッシュ(牛) ○モッツアレラ ヴァリエ 「GOODCHEEESE GOODPIZZA」(東京都の牧場の生乳) 「SHIBUYA CHEESE STAND」(東京都の牧場の生乳) 「ダイワファーム」の(自社牧場の生乳:ホルとブラウンスイス) ○茶臼岳&なすの 今牧場チーズ工房製(茶臼岳:ヤギ、なすの:牛) ○フルム入りパテ・ド・カンパーニュ フルム:フロマージュ・デュ・テロワールのセミハードタイプ ○ドーメ&ロビダイワと根菜のサラダ ドーメ:フロマージュ・デュ・テロワールのソフトチーズ ロビダイワ:ダイワファームのウオッシュタイプ ○ジャージー牛のパイ包み ヤマンクッバイのソースはちみつかけ ヤマンクッバイ:ダイワファームのブルーチーズ ○鹿モモ肉のロースト ラクレットチーズかけ ラクレットチーズ:北海道あしょろチーズ工房 ○ブリックのワンタン クリームソース ラ・ブリック:フロマージュ・デュ・テロワールの焼酎ウオッシュ ○リコッタのカッサータ リコッタ:ダイワファーム

参考文献

「F1エンジニアのチーズの作り方とは?」 〜Bosqueso Cheese Lab. 是本健介氏に学ぶ〜

要約

「第4回乳乳学会」のテーマは「Bosqueso Cheese Lab.」。長野県佐久市春日から是本健介さんに来ていただきました。 是本さんは、大学卒業後、本田技研に就職し、研究所でジェットエンジンやF1マシンの車体設計等の研究を行っていた生粋のエンジニアという経歴をもつ異色のチーズ職人です。 チーズ好きが高じてチーズプロフェッショナルとなり、技術者的感覚でチーズ製造の腕に磨きをかけ、奥様の実家がある佐久市に2015年に「Bosqueso Cheese Lab.」を開設しました。 開業わずか4年で「Japan Cheese Award」で金賞を受賞するなど、確かな技術と佐久市の自然を活かしたチーズが好評です。社名の「Bosqueso」はスペイン語のBosque(森)とQueso(チーズ)を組み合わせた造語。「チーズを通じて森づくりをしたい」という思いが込められています。 これまでの「乳乳学会」では家畜を飼養しながらチーズを製造する工房である「農家チーズ(フェミリエ)をテーマにしましたが、今回は最近増加しているレティエ(家畜を飼養しないチーズ工房)を招きました。是本さんは、将来的には森で家畜を放牧することも視野に入れていますが、当面は、地域の農場やレストランとのコラボによるチーズつくり、チーズ文化の実現を目指しています。 チーズづくりと自動車製造との類似性など是本さんならではの視点から捉えたチーズ談義に花が咲きました。 [caption id="attachment_5493" align="aligncenter" width="640"] 高橋雄幸副理事長[/caption] [caption id="attachment_5494" align="aligncenter" width="640"] 人形町今半の高岡さんのあいさつ[/caption] [caption id="attachment_5495" align="aligncenter" width="640"] 是本健介さんのプレゼン[/caption] [caption id="attachment_5496" align="aligncenter" width="640"] 遠藤シェフ[/caption]

学びの概要

1. チーズへの志 是本健介さんは1969年生まれ。福岡県出身で、大学・大学院では航空宇宙工学を専攻し、(株)本田技術研究所に入社、ジェットエンジンやF1マシンの車体設計、燃料電池車の車体開発など、「技術の本田」でエンジニアとしての道をまっしぐらに進んできた。そんな是本さんが、仕事でヨーロッパと日本を往復するうちに、ヨーロッパのチーズを食べてチーズファンになっていき、ついにはチーズプロフェッショナル、チーズ職人になってしまったという。驚くばかりの道程である。 チーズづくりの道を歩もうと決意した是本さんが、その場に選んだのが、奥さんの実家があった佐久市だった。ご実家に何回か通ううちに、友人知人も増え、良質な生乳を生産する酪農家とも出会い、軽井沢が近いということでトップシェフとも連携できる、その上、乾草冷涼で住みやすい土地とチーズづくりを始めるには最適の土地だということに気がついたそうだ。 2. Bosqueso Cheese Lab.のチーズづくり 是本さんの経歴を聞けば、誰もが「F1エンジニアがなぜ、チーズづくり?」と不思議に思うかも知れないが、是本さん曰く「エンジニアリング的考え方と高精度の計測器及び情熱があれば他分野への展開は十分に可能」。確かにチーズづくりは、技術的・科学的に多くの知見が集約されており、乳酸菌やカビなどの微生物の培養技術等も完成しているので、環境条件さえ制御すればInput―Output系は安定している、と言える。 是本さんは、現時点では家畜を飼育せず、外部から生乳を購入してチーズ製造を行う工房(農家工房の「フェルミエ」に対して「レティエ」という)だが、「良質な原料乳を提供してくれる生産者と連携できれば問題ではない」という。牛の生乳は「スプレドール小林牧場」(是本さん自身、6か月ほど実習をした)から高品質な生乳を仕入れているし、ヤギ乳は、佐久市内にある「家畜改良センター長野牧場」(家畜改良センターで唯一山羊を飼育している)から仕入れることができる。今年度は、牛の生乳もヤギ乳も仕入れ単価が上昇して経営的には厳しいものがあるが、昨年は「Japan Cheese Award」でヤギのセミハードチーズ「SHIRAKABA」が非加熱圧縮4か月未満部門で金賞と最優秀部門賞を受賞、イタリアで開催された「World Cheese Awards 2019」で「KARAMATSU-RH」がBronze medalを受賞するなどチーズへの評価は高まっている。 工房開設後4年と短期間の間に、是本さんは驚くほど多くのアイテムを製造するチーズ職人となっている。こうした製造技術の広がり・深まりにも驚くが、是本さん曰く「自動車製造は共通のプラットフォームから多様な車種と創り出している。チーズ製造も同じで、共通の製造基盤から乳種及び菌を変えることで多様なアイテムを作ることができる。」と仰るのである。なるほど、目から鱗でござる。

脚注

1 是本健介氏のプロフィール 2 是本健介氏のHONDA時代 3 是本健介氏のチーズづくり:発想は「くるまづくり」

本日のメニュー

○「TATESHINA」と生ハムのカナッペ ○「MIMAKI(Kimoto)」&「MOCHIZUKI」とシャルキュトリ(パテドカンパーニュは十勝しんむら牧場「山森野豚」) ○チョップドサラダ ○「KASUGA-specR、ヤケテルハンバーグ、じゃがいものグラタン」 ○アン黒のサーロインステーキ&セミハード「KARAMATSU」 ○モッツァレラのFUSEのカプレーゼ風炊き込みご飯 ○MIMAKI Fraisとホエイソース

今日のチーズのみなさん

上段左から「MIMAKI FRAI」牛のフレッシュチーズ 「MOCHIZUKI」牛の白カビチーズ 「KARAMATSU」牛のセミハードチーズ(欄外) 「FUSE」牛のモッツアレラチーズ 下段左から「MIMAKI」牛の酵母のチーズ 「KASUGA Spec-R」温泉水で洗った牛のウオッシュチーズ 「TATESHINA」牛のリコッタチーズ

参考文献

「日本最大重量級銘柄鶏『大摩桜』」 〜鶏の究極の美味しさへの挑戦〜

今回のテーマは『日本最大重量級銘柄鶏「大摩(だいま)桜(おう)」・・・鶏の究極の美味しさへの挑戦!!』です。このブランドの特徴は、一般のブロイラーと同じ品種を、地鶏と同じようにじっくりゆったり飼育して日本最大級とも言える鶏に仕上がっていること。低カロリーの餌を利用して成長速度を敢えて落とし(生産効率を犠牲にして)、地鶏以上にゆったりした環境で、150日齢を基準(通常のブロイラーは45日齢)とし6kg以上なるまでじっくり育て上げるところ。ホワイトコーニッシュ♂×ホワイトプリマスロック♀というブロイラーの品種の「うまさ」のポテンシャルを最大限に引き出したといえるかも知れません。 今回、「大摩桜」を紹介してくださるのは松山欣浩農場長。千葉さんがICCで出会って、大摩桜のとんでもない美味しさと松山さんの素朴な人柄に惚れ込み、肉肉学会での発表をお願いしたとか(このときの千葉さんは、刺身ばかり食べたそうですが)。 松山さんは生まれも育ちも地元の知覧町。 2010年 「永楽荘」というある鶏肉料理の老舗で食べた鶏との衝撃の出会い。鳥刺しでも焼いても美味しい。それが「大摩桜」だったのです。当時、JA子会社の食肉担当だった松山さんは、取り引きしたいと生産農家にお願いしたのですが、小規模なので増産できないと断られてしまいます。それなら自分で作ってみたいと思ったのですが、JAの子会社にいる身では思うママには行かないので、転職しようと奥さんに相談したら背中を押してくれたそうです。ところが、地鶏だと思っていたその鶏はブロイラー品種だった!(まあ、ブラインドで食べたらブロイラーとは思いませんよね)。 そこで、鹿児島のくみあいチキンに生産試験をお願いしたら、当初は育成率50%だったので(半分は死ぬ!)ビジネスにならない。生育の良い鶏なので、ブロイラー用の飼料では心臓が追いつかず心筋梗塞になることがわかった。このため、餌のカロリーを下げたら、育成率80%を超えることができたため実用化に向けて走り出した。この時の試験では、50日齢で3kg、150日齢で8kg程度だったそうです そして、大摩桜の販売に興味を持った大阪の岡山フードサービスとの二人三脚により2012年テスト生産に着手するため、採卵鶏農場を改築して2013年鶏舎完成。 7/18初ひなをチャンキーから導入し、毎週、体重測定を実施して、11/16に第1弾を出荷。 鹿児島と宮崎は、鶏の食文化として、刺身やたたきで食べる習慣がありますが、肉の生食は、食品衛生法の規制強化により一般的には不可能になってきました。鶏の場合は、牛のO157のような大腸菌の心配はないのですが、カンピロバクターで汚染されるリスクはあります。このため、鹿児島県や宮崎県では、地域の食の伝統を守る意味で、厳しいガイドラインをクリアできれば、鶏肉を刺身やたたきで食べることができるようになっています。 松山さんは大摩桜を刺身で食べることができるよう、鹿児島県が推奨した食鳥処理技術を身につけるため「きくなが養鶏場」で勉強し、中抜きしないで外ハギし、バーナーで焼いて刺身用に処理する方法を学びました。 そして、2015年に 第一農場と食鳥処理場を建設し、鹿児島県の衛生ガイドラインに則して内臓は最後にとって肉と交差させないなどの処理をしています(肉肉学会の会場は東京都なので、今回は鹿児島県のガイドラインに適合した鶏肉であっても生食は避けました)。 2018年 第2農場を完成し、現在16000羽飼育しています。 また、岡山フードサービスでは、大摩桜の鶏糞を発酵させた堆肥で「薩摩知覧碾茶」を生産。農薬を使わない丸ごと食べられるお茶として販売しています。本日のメニューの締めとして味わった「かしわおむすび」は、この碾茶で炊いたご飯を使用しています。

松山さんのプレゼン資料の一部

[caption id="attachment_5474" align="aligncenter" width="640"] 重さは約7kg[/caption] [caption id="attachment_5475" align="aligncenter" width="640"] 丸鶏のロースト[/caption]

本日のメニュー

〇 前菜 (大摩桜パテ、砂肝コンフィ、白レバーパテ、むね肉ハム) 〇 焼き物 (尾の身、せせり、ハラミ、ハツ) 〇 ローストチキンサラダ 〇 揚げ串 (ささみ串、鶏皮串) 〇 もも肉とむね肉のすき焼き 〇 照り焼きチキン南蛮 〇 締め ・鶏ラーメン ・碾茶で炊いたかしわおむすび

参考文献

「黒毛和牛専門肥育ブランド」 〜サスティナブル和牛 熟 の世界を見据えた挑戦〜

今回のテーマは、『黒毛和牛経産牛専門肥育ブランド!「サスティナブル和牛 熟」の世界を見据えた挑戦!』です。 [caption id="attachment_5462" align="aligncenter" width="640"] プレゼンする石飛さん[/caption] [caption id="attachment_5463" align="aligncenter" width="640"] 銀閣寺大西の庭野部長[/caption] 昨年10月に島根県を訪れた肉おじさんと原田理事長は、かねてよりそれぞれ知っていた「熟豊ファーム」の石飛社長さんを訪問しました。肉肉学会でも経産牛を紹介することは多いですが、石飛さんの経産牛肥育は、黒毛和牛の肉質を活かす方向での「飼い直し」を行い品質をグレードアップさせる方式です。個体差が大きい素牛(経産牛)をどのようにイメージどおりの肉牛に仕上げていくのか、石飛さんが6年程度で開発したノウハウが素晴らしく(企業秘密です)。肥育農家さんで、こんなに飼料原料と飼料設計についてお話しを伺ったのは初めて、というくらい、肉おじさんと原田理事長は驚いたそうです。今回は石飛社長と熟豊ファームのパートナー「銀閣寺大西」の庭野外商部部長さんにスピーカーになっていただきました。 ・株式会社銀閣寺大西 庭野外商部長さんのご挨拶 私たちと熟豊ファームさんとの出会いは、「コロナ禍で牛が売れない」と 熟豊ファームが経産牛を持ち込んできた時。 現在では、海外21カ国へ輸出するほどのブランドに育った。中心はヨーロッパと東南アジアで、卸専門だが、最近はデンマークやタイで「B to C」にも着手している。 国内でもスーパー等で取り扱いが増えてきた。 [caption id="attachment_5447" align="aligncenter" width="640"]肉おじさんのトーク! 肉おじさんのトーク![/caption] ・株式会社熟豊ファーム 石飛社長さんのプレゼン。 自分は元警察官で7年前に退職し、牛飼いを始めた。 それまで経産牛食べた経験はあった。美味しいけど硬いという印象だった。経産牛肥育は、一般の和牛しか知らない人は理解してくれない。 脂質が悪い、枝肉重量が乗らない、歩留まりが悪い、せいぜいA2など課題が山積していた。 自分としては、そうした評価を見返したい、という気持ちは強く、挑戦して行った。 経産牛肥育で指摘される問題点をクリアするためにどうしたら良いか、と突き詰めていった。 最初は飼料メーカーの餌を買っていたが、自分で配合するようになった。2等級が当たり前だった肉質等級を4等級と3等級で8割にまで改善できた。ひとつは血統データをとって改善したもの、もうひとつは飼料。「健康な牛は美味しい」との考えからビタミンAをしっかり入れる。 通常、メスの肥育はビタミンコントロールが前提だが、熟豊ファームではビタミンAを通常の10倍入れている。経産牛は草ばかり食べてきているところに配合飼料を多給するとトラブルが生じやすいし食い止まりも出るのでビタミンAが重要。 配合飼料以外は食品残さを利用したTMR(粗飼料と濃厚飼料を合わせて設計、混合した飼料)を製造して給与している。アミノ酸数値が高く、加熱処理した材料を使用する。例えば出雲そばの残さなどは、植物性飼料に少ないリジンを豊富に含むなどの特性を活かして配合する。そしてTMRは毎月、殺菌検査をするなど安全性に気をつけている。 配合飼料は5割(経産牛用)程度使用。最初は経産牛用の配合飼料はなかった。消化率を変えてルーメン負荷を軽減するなどの工夫をしている。 経産牛の肥育だけでは、ヨーロッパでは通用しない(ヨーロッパでは経産牛が当たり前に流通している)ので、お茶やコーヒー粕を敷き料に、牛舎に廃材を使用(宮大工が持ってくる端材を利用して牛舎を建設)するなどサスティナブルな経営を実践していることをアピールしている。 熟豊ファームの経産牛は、一生をかけて熟成されてゆくという考え。銀閣寺大西さんと出会って、経産牛としての販路が確立されたと感謝している。 そんな熟豊ファームさんの今日のお肉は、 ・サーロインとランイチ:71ヶ月齢 ・外バラ:68ヶ月齢です。 遠藤シェフ曰く「触った感じでは融点が低い。触って溶ける脂。今まで触ったことのない経産牛」とか。

川口谷さんのプレゼン資料の一部

[caption id="attachment_5452" align="aligncenter" width="640"] サーロインローストと遠藤シェフ[/caption] [caption id="attachment_5453" align="aligncenter" width="640"] サーロイン[/caption] [caption id="attachment_5454" align="aligncenter" width="640"] ランイチ[/caption]

本日のメニュー

〇 サーロインロースト 〇 ブリスケの焼き肉サラダ 〇 ランプステーキ 〇 イチボのグリル 〇 牛スジのアッシパルマンティエ 〇 バラ煮込みごはん 〇 キャベツと新タマネギのスープ

参考文献

「オーガニックジャー黒!脱サラからの挑戦」 〜酪農経営が基盤だからできたオーガニックビーフ〜

今回のゲストは、北海道江別市・株式会社Kalm角山:代表の川口谷仁さんです。 [caption id="attachment_5403" align="aligncenter" width="640"] プレゼンする川口谷さん[/caption] [caption id="attachment_5402" align="aligncenter" width="640"] 全日本・食学会高岡副理事長の挨拶[/caption] 川口谷さんは、東京板橋区出身。なんと、原田理事長と同じ中台中学の後輩にあたるそうです!川口谷さんは2000年に脱サラし奥様の実家である「関ファーム」に就農したものの小規模経営であったことから、酪農家5戸で「Kalm角山」を設立。2015年に稼働を開始しました。「Kalm」は英語では「Calm」ですが、オランダ原産というホルスタインに敬意を表してオランダ語の「Kalm」を採用したそうです。 Kalm角山(川口谷さん曰く、「すすきのに最も近い酪農場」)は、厳しい酪農環境を踏まえて、大規模化、ロボット化、循環型を目指した牧場です。搾乳ロボットを8台揃え(開場当時は最大の搾乳ロボット牧場)、搾乳牛頭数は約500頭です。搾乳ロボットは1台当たりで70頭程度の牛を完全自動で搾乳できるほか、乳成分などの様々なデータを計測してリアルタイムで牛の個体管理も可能になる優れものです(ハードナビゲーター)。 また、ふん尿はバイオガス発電し、消化液は畑に散布。地域のコカコーラ工場から得たコーヒー粕で牛の敷料(一般にはオガ粉を使用)とし、大豆カスなどは牛の飼料に利用するという循環型の牧場を実現しています。 川口谷さんは、この大規模な牧場を展開する一方、コストコからの「オーガニックミルク」製造要請を受けて、奥様の実家の関ファームでオーガニックミルクを製造することとし、2020年に「北のオーガニックファーム株式会社」を設立しました。 [caption id="attachment_5404" align="aligncenter" width="640"] 今日のお肉と肉おじさん[/caption] 今回の勉強テーマである「オーガニックジャー黒」は、原田理事長が昨年秋に「北のオーガニックファーム」を訪問した際に発見した牛ちゃんで、この牧場で産まれたジャー黒のオス(母がジャージー牛、父が黒毛和牛)が子牛としての販売が難しいので、牛舎の片隅で搾乳牛のお姉さんたちと一緒に「オーガニック飼料」を食べていたのです。「ジャー黒は肉としては美味しいし、オーガニック飼料を食べているし、(当時)40ヶ月齢で旨味が増しているはずだし」と思った原田理事長は、その場で川口谷さんに肉肉学会での提供をお願いし、それが今日、実現したという訳です。 出荷時点で46ヶ月齢となったジャー黒ちゃんは、枝肉重量671kg!(黒毛和牛去勢平均で516kg)、肉質等級もB4(BMS 5)と立派に成長してくれました。 原田理事長と肉おじさんは、この牛を「奇跡の牛」と紹介しましたが、それは、ジャー黒・去勢・46ヶ月齢という希少性に加え、日本ではオーガニック認証牛乳を生産している牧場が十指にも満たないという現状にあるからです。欧米では普及している有機認証乳製品・畜産物自体が日本では「まれに見る製品」にとどまっているのです。 日本でオーガニック有機認証畜産物を生産しようとする場合、難しいのが有機認証飼料の調達と付加価値を付与した製品の販売です。有機認証飼料は、粗飼料であれば自ら所有する牧草地等で生産する牧草の認証を受けることが可能だとしても、穀物などの濃厚飼料は海外からの輸入に頼らざるを得ません(日本で有機認証の穀物が生産できたら食用に回しますよね)。当然、単価は高いしロットを大きくしないと分別管理で輸入すること自体が困難です。このため、国内での数少ない有機認証乳製品はグラスフェッドを選択するか、有機飼料の調達を乳業メーカーなど大手の取引先から供給してもらうなどの選択をすることになります。 北のオーガニックファームは、穀物(とうもろこし、大豆)については取引先が輸入品を確保し、粗飼料は北海道内の有機牧草生産者から購入しているそうです。このように乳牛と同様の高価な有機認証穀物を給与されていたのでB5という肉質と平均を大幅に上回る「枝肉重量を得ることが可能になったわけです(有機牧草だけでのグラスフェッドでは無理だと思います)。 こうした厳しい環境をクリアした北のオーガニックファームの生乳は、元々の生乳出荷先が「サツラク乳業」という、北海道で僅かな牛乳専門の乳業メーカーであることで、有機生乳の分別管理・工場としての有機認証取得が可能となりました。 飼料〜乳牛〜乳製品工場と3段階での有機認証を経て誕生したのが北のオーガニックファームのオーガニックミルク、というわけですね。 今回の「オーガニックジャー黒」は、と畜場も含めた有機認証を受けたわけではありませんが、北のオーガニックファームで生産される乳用種子牛の去勢牛や経産牛について、今後、有機認証を受けた牛肉としてのブランティングも可能であると思えわれます。楽しみですね!

川口谷さんのプレゼン資料の一部

本日のメニュー

〇 サーロインステーキ クレソンのサラダ添え 〇 ランプの低温調理 パルメザンチーズとバルサミコ 〇 ウチモモの味噌漬け焼き MIXグリーンサラダ 〇 イチボのグリル スネ肉のハンバーグ ジャガイモのロースト 〇 ウチモモの牛丼 牛スジスープ [caption id="attachment_5409" align="aligncenter" width="640"] 格闘中の遠藤シェフ[/caption] [caption id="attachment_5410" align="aligncenter" width="640"] サーロイン[/caption] [caption id="attachment_5411" align="aligncenter" width="640"] イチボ[/caption]

参考文献

「新春肉祝 純血但馬オリーブ牛」 〜山種易畜産と一牛神の愛と情熱の結晶〜

『新春肉祝 純血但馬オリーブ牛!』「山種易畜産と一牛の愛の結晶」です。 但馬牛は兵庫県産子牛として閉鎖育種(他県の遺伝子が入らない兵庫県内だけで但馬牛を交配させた血統)された純血種で、牛肉としては、但馬牛、神戸ビーフ、特産松阪牛の素牛になります。但馬牛のブランド力は強力ですが、例えばオリーブ粕飼料を給与して「オリーブ牛」ブランドにすれば、ブランドとしての但馬牛の力は発揮できず、売買価格も神戸ビーフのようには高くできません。それでも、高松市内でステーキハウス「一牛(いちご)」を経営する森由樹博さんは、牛肉としてもポテンシャルが大きい但馬牛の子牛を地元のブランドオリーブ牛として育てることを夢見ていました。その思いに応えたのが、高松市内で一貫生産を行う山種易産業(やまたねえき)の倉山建造社長です。但馬の香美町で牛修行した経験から、いつかは但馬牛を肥育したいとの想いがあり、この二人の変態が出会うことで「純血但馬オリーブ牛」プランがスタートしたのです。但馬牛の仕入れを始めて5年、純血但馬オリーブ牛として出荷を始めて3回目の牛が今日の雌牛(まり2)です。淡路島の富永牧場で生まれ、山種易産業の牧場で肥育され、32.5ヶ月齢で枝肉重量331kgという凝縮された牛です。 今日のプレゼンでは、山種易産業の大井牧場長と倉山社長に説明いただきました。倉山社長曰く「純血但馬オリーブ牛は出荷をはじめて3回目だが、まだ良くわからない。月齢で味に差が出るが、素牛の差だけではなく、飼料の違い、個体差も大きいなど、 どうすれば美味しい牛になるか良く分からない。 [caption id="attachment_5368" align="aligncenter" width="640"] プレゼンする倉山社長さん[/caption] [caption id="attachment_5382" align="aligncenter" width="640"] 山種易産業の大井牧場長さん[/caption] [caption id="attachment_5370" align="aligncenter" width="640"] 一牛の森由樹博社長[/caption] [caption id="attachment_5369" align="aligncenter" width="640"] 高岡顧問のご挨拶[/caption] 今日の牛の血統は兵庫県で人気のある牛だが、飼養管理が難しく、80歳の母に手伝ってもらった。但馬牛なので体は小さいが幅はしっかりしているし、骨締まりがいい。先日の神戸市場では60数頭の中で「特別賞」をいただいた。兵庫県外の牛としては望外のことである」とのことです。 倉山さんが育てた牛を市場で森さんが競り落とすという連携で作りあげて「純血但馬オリーブ牛」、ほんとに愛の結晶です。 [caption id="attachment_5371" align="aligncenter" width="640"] 今回は、全日本・食学会の上柿元勝シェフが参加してくださいました![/caption] [caption id="attachment_5372" align="aligncenter" width="786"] 山種易産業・倉山社長のプレゼン資料の一部[/caption] [caption id="attachment_5374" align="aligncenter" width="786"] 今日の純血但馬オリーブ牛の血統証明書[/caption] [caption id="attachment_5373" align="aligncenter" width="786"] 今日の純血但馬オリーブ牛の枝肉[/caption] [caption id="attachment_5375" align="aligncenter" width="786"] 柏木シェフとサーロイン[/caption] [caption id="attachment_5376" align="aligncenter" width="786"] サーロイン[/caption]

本日のメニュー

〇 カメノコ、トモサンカクの仕立て違い(炙り、湯引き、昆布締め)、シンタマハバキの酢味噌かけ 〇 カイノミの牛カツとグリーンサラダ 〇 ブリスケットとお野菜の塩煮込み 〇 サーロインのステーキとシンシンのローストビーフ 〇 オリーブビーフカレー

参考文献

「行く肉来る肉 肉肉学会忘肉年会SP」 牛肉すき焼きおじさんトリオ推しの逸肉達の饗宴

[caption id="attachment_5365" align="aligncenter" width="714"] 牛・肉・すき焼きおじさん。Tシャツは50回記念のものです[/caption] 本日(12/19)の肉肉学会は、 「牛肉すき焼きおじさんトリオ推しの逸肉達の饗宴 サカエヤ/八崎牛/山森野豚」と題して、 ○サカエヤ:すき焼きおじさんこと高岡哲郎 ○八崎牛:肉おじさんこと千葉祐士 ○山森野豚:牛おじさんこと原田英男 が選んだお肉を、肉を忘れるほど食べる「忘肉年会」です。 冒頭は、原田理事長が、1年間の肉肉学会開催の記録をプレゼン。牛肉、豚肉、地鶏肉と、今年も様々なお肉に取り組んできました。 肉肉学会が取り上げるお肉は、持続可能性に配慮したもの、品種や生産方法の多様性に配慮したもの、アニマルウェルフェアに配慮したものなど様々ですが、生産している人も食べている人も幸せになる、そんな食・農との関係性を築けたら良いな、と思うものです。 この1年間、参加していただいた生産者の皆さん、参加者の皆さん、格之進のスタッフの皆さんに改めて心から感謝申し上げます。 [caption id="attachment_5350" align="aligncenter" width="786"] 高岡顧問と八崎秀則さん[/caption] [caption id="attachment_5351" align="aligncenter" width="786"] 格之進のマネージャー就任挨拶をする戸田明子さん[/caption] さて、今日のお肉は、そんなテーマ性をもった肉肉学会で取り上げた過去のお肉の中から、3人のおじさんが選んだものです。 「サカエヤ」さんは「全日本・食学会」の顕彰制度「bean47」で2022年度流通関係者賞」に輝いた新保吉伸さんが経営する食肉加工店です。今回、新保さんが「手当て」したお肉は、黒毛和種雌牛・経産牛8年8か月齢です。50日間ほどの熟成を経て旨味をました逸品。滋賀県畜産技術振興センターという県の試験場で子牛生産をした後,買い直しをせずに出荷された「廃用牛」ですが、ものの見事に化けました。 「山森野豚」は北海道上士幌町「十勝しんむら牧場」の「放牧豚」。普通の3元豚を2年間ほど牧場内の空いた土地で飼育し、野草やみみずなどを食べたワイルドな豚。普通の食用豚が6か月で100kg超になるところ、この豚は2年間(だいたい)で200kg(だいたい)に育った健康優良児です。 「八崎牛」は、今日、参加していただいた八崎さんの説明を伺ってぶっ飛んだとおりのお肉です(会場にいた方しか分からないw)。 忘年会らしく、通常より自由な雰囲気で参加者同士も交流していただき、楽しく美味しい一夜となりました。  

本日のお肉

[caption id="attachment_5355" align="aligncenter" width="786"] 八崎牛のサーロイン[/caption] [caption id="attachment_5356" align="aligncenter" width="786"] 山森野豚のウデ肉[/caption] [caption id="attachment_5354" align="aligncenter" width="786"] サカエヤのランプ[/caption] [caption id="attachment_5353" align="aligncenter" width="786"] サカエヤのイチボ[/caption]

本日のメニュー

〇 山森野豚ウデ肉 パテドカンパーニュ 〇 サカエヤランプ低温調理ローストビーフサラダ (近江牛ランイチ使用) 山森野豚ウデ肉の角煮 〇 山森野豚ロース ローストポーク 〇 八崎牛サーロインステーキ&サカエヤイチボグリル 〇 山森野豚ロースとんかつ 〇 山森野豚野豚汁 〇 肉炊き込みごはん

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