熟成肉の格之進

2025年8月25日 第86回肉肉学会の概要

日本では稀少な乳用種・モンベリアール「市川牧場の取組み〜肥育への挑戦に学ぶ〜」

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2025年8月25日
@格之進F

肉肉学会理事会
全日本・食学会肉料理部会分科会

今回も長いタイトルで、お招きしたのは、北海道厚岸町の酪農家・市川勝美さん。日本で一番「モンベリアール」を飼っている男として酪農界隈では名が知られた存在なので、原田理事長が6月に牧場に訪問した際に「モンベリアールの去勢牛を肥育している」というお話を伺って、肉肉学会への出演交渉をしたということです。

市川さんは熱心なホルスタインズのブリーダーですが、フランスで出会ったモンベリアール(Montbeliarde)に惚れ込み、精液を輸入してホルスタインに戻し交配することでモンベリアール率75%以上の牛を揃えて来ました。

モンベリアールは有名なコンテチーズの原料となるミルクを生産する牛で、北海道に僅かにいますが、市川さんは日本一のモンベリアールの飼育者です。

そんな市川牧場の課題は、モンベリアール去勢について個体販売価格が低いこと。
そこで、欧州では乳肉兼用種でもあるモンちゃんの肉利用の道を日本でもなんとかしたいと去勢肥育に挑戦しています。

市川さんのお話。

フランスで出会ったモンベリアールに惚れて飼いはじめたが、子牛で売っても数百円とかでしか売れず、だったら売らずに増やそうと開き直って頑張ってきた。

現在の牧場の総飼養頭数は360頭くらいで、モンベリアールは120頭くらい。
全体の半分までにはモンベリアールを増やしたいと思っている。

モンベリアールは、登録証が取れないので乳牛としては販売できない。
このため、ホルスタインは販売用と割り切ってモンベリアールを増やしている。

来年に向けて、ソフトクリームを販売予定。
作業自体は、搾乳ロボット3台 、餌寄せロボット、哺乳ロボット、自動給餌ロボット、TMR製造等対応済みでかなり省力化できている。

モンベリアールはホルスタインより乳脂率高いがブラウンスイスには劣るため、ブラウンスイス×モンペリアルド(モンブランと命名)の交配を実施するなど、品種の特性を活かした牛群作りをしたい。

モンベリアールはホルスタインズの顔が好きだし、大人しくて優しい牛。ファームステッドにデザインをお願いしてロゴなどを作成した。ソフトクリームなどを製造する工房を来年夏までに作る予定だ。

●市川さんのプレゼンの一部

背中が語るモンベリアール愛

●本日のメニュー

シンタマ3種の前菜
カメノコのタリアータ、シンシンのパストラミ、シンタマハバキのコンビーフ

サーロインローストビーフ ケッカソース

牛ヒレカツ 紫キャベツのクミン風マリネ

牛肉のキョフテ 季節野菜のサラダ

ランイチ2種の火入れ ゴーヤフリット
ランプの揚げ焼き、イチボのグリル

サンカクバラカレー

ヨーグルトとクリームチーズのカッサータ

モンベリアールのお肉と遠藤シェフ

・市川牧場→市川牧場 Ichikawa Farm(@akkeshi_ichikawafarm) ? Instagram写真と動画
・格之進→熟成肉の格之進 (kakunosh.in)


肉肉学会のこれまでの歴史はこちら肉肉学会の記録

 


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