熟成肉の格之進

「ベイシーが教えてくれること」伝説のジャズ喫茶にマスターに学ぶ

ベイシーの菅原氏に聞く、言葉に潜む人生のヒント

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一関にある伝説のジャズ喫茶『BASIE』。
そのマスターである菅原正二氏は、千葉の良き理解者であり、千葉の憧れの人物でもある。
一関で世界を相手にする菅原氏。そんな菅原氏の言葉に潜む人生のヒントを探る

その夜も『BASIE』のマスター・菅原正二氏は、マスターズテーブルに座って、原稿用紙に万年筆を走らせていた。
時折タバコをくゆらせ、頻繁にレコードを変える。その所作はまるで神聖な祈りのようでもあり、まるで映画のワンシーンのようでもある。

そしてその圧倒的な存在感は、菅原氏が真剣に、真摯に、正直にジャズと向き合ってきたことを、雄弁に物語っていた。だから菅原氏の言葉は、正直に、真っ当に生きようともがく人々の心に、深く突き刺さるのだろう。

しかし菅原氏は言う。

世の中には、”これは別格” って思える存在がいるんだよ。サッチモ然り、ハリー・ジェイムスやバディ・リッチ然り。これはもう好きとか嫌いとか以前の問題。上には上があると、嫌でも気付かされる

このマスターをして別格と言わしめる存在が、世の中には確かにいるのだろう。

――肉食獣は、空腹の日が多い!

ライオンやトラっていうのは、いつも腹を減らしている。腹が減るから、神経を研ぎ澄ませる。
そうして一瞬の勝負にかける。
大変だ、ツライ、なんて愚痴をこぼすことなく、食事にありつければありがたいと思う。
そういう生き方は純粋だよね

それからにやりと笑って付け加える。

側から見れば損な生き方だけどな、自業自得

雲の上にいるような別格という存在を認め、それでも自分の道を、自分のできる限り突き進む。
それがやがて本物に到達すると信じて。

少し角ばった菅原氏の文字には、不器用でも己の信念を貫く人たちへの、温かいエールが込められている。


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