フェーズフリーとは?日常と防災の垣根をなくす「新しい考え方」を簡単に解説!おすすめ食品も紹介
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「防災の準備を始めたいけど、何から手をつければいいか分からない」
「仕事や育児で忙しく、防災用品の管理まで手が回らない」
そんな悩みを解決する「フェーズフリー」という新しい防災の考え方をご存じですか?
この記事では、忙しい毎日を送るあなたのための新しい防災の考え方・フェーズフリーについて、どこよりも分かりやすく解説します。
特別なものを準備するのではなく、普段の生活を豊かにしながら、無理なく“もしも”に備える。そんな新しいライフスタイルを、今日から始めてみませんか?
フェーズフリーとは?「いつも」と「もしも」の垣根をなくす考え方
フェーズフリーとは、「日常時(いつも)」でも「非常時(もしも)」でも役立つ商品やサービスを、普段の生活の中に積極的に取り入れていこう、という考え方です。
ポイントは、「非常時だから」と特別に準備するのではなく、「普段使っているものが、もしもの時にも役立つ」という視点でモノを選ぶこと。これにより、防災を“特別なこと”として気負う必要がなくなり、日々の暮らしの延長線上で備えができていくのです。
防災用品やローリングストックとの違い
「フェーズフリーって、防災用品やローリングストック(買い置き)と何が違うの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。ここでは、それぞれの違いを簡単に整理してみましょう。
防災専用品 | ローリングストック | フェーズフリー | |
目的 | 非常時にのみ使う | 日常的に消費し、備蓄量を維持する | 日常時も非常時も役立てる |
特徴 | 長期保存できるが、味は二の次のことが多い | いつも使うものを少し多めにストックする | 普段の生活が便利で豊かになるものを選ぶ |
例 | 乾パン、固い保存水 | 普段食べているレトルト食品、缶詰、水など | 温めなくても美味しいレトルト、お洒落なLEDランタンなど |
防災専用品は、“もしも”のためだけのもの。ローリングストックは、“いつも”のものを多めにストックしておくことを指します。
一方でフェーズフリーは、そもそも“いつも”と“もしも”の垣根をなくし、どちらの時も私たちの生活を助けてくれるものを選ぼう、という「考え方」そのものを指します。
フェーズフリーの3つのメリット
フェーズフリーを取り入れる、主な3つのメリットについて解説します。
メリット1:経済的で無駄がない
フェーズフリーの考え方にのっとると、防災専用品をゼロから揃える必要がなく、普段使いの延長で備えられます。トータルで見るとお財布に優しいと言えるでしょう。
また、いつも食べている食品を備えるので、「気づいたら賞味期限が切れていた……」という食品ロス防止にも繋がります。
メリット2:心理的な負担が少ない
フェーズフリーの場合、「防災のために、あれを準備しなきゃ!」と気負う必要はありません。いつもの買い物のついでに、「これは非常時にも使えそうだな」という視点で商品を選べばOKです。
この手軽さが、無理なく備えを続けるコツでもあります。また、日頃から使い慣れているもの、食べ慣れているものがある安心感は、“もしも”の時の大きな心の支えになるでしょう。
メリット3:普段の生活が便利で豊かになる
フェーズフリーは「普段の生活をより便利に、豊かにする」という視点も大切にします。
たとえば、少し贅沢で美味しいレトルト食品を備えておけば、疲れて料理がしたくない日の食事が豊かになりますし、災害時には心を満たすごちそうにもなります。実際の災害時、防災専用食品のみで過ごすというのは、精神的にも堪えるものです。
今日から始められる!おすすめのフェーズフリー食品【ジャンル別】
今日からスーパーで買える、おすすめのフェーズフリー食品をジャンル別にピックアップしました。家族構成や好みに合わせて、ぜひ購入を検討してみてください。
【1】主食(ごはん・パン・麺類)
- パックごはん
- お湯や水で戻せるアルファ化米
- 缶詰に入ったパン
- 長期保存可能なパスタ、そうめん
日常では「疲れてご飯を炊くのが面倒な日」の救世主に。非常時では「ライフラインが止まっても食べられる主食」として活躍します。
【2】おかず(レトルト・缶詰)
- レトルトカレー、牛丼・中華丼の具
- サバの味噌煮缶、イワシの蒲焼缶
- 焼き鳥缶、コンビーフ
- ミートソース缶
ポイントは、温めなくても美味しく食べられる商品を選ぶこと。日常では「食卓にもう一品加えたい時」や「お弁当のおかず」に。非常時では、火が使えない状況でも体を満たす「貴重なたんぱく源」になります。
【3】おやつ・飲料・その他
- 羊羹、チョコレート、ビスケット
- 野菜ジュース、果物ジュース
- 長期保存可能な牛乳や豆乳
- お湯を注ぐだけのフリーズドライのスープ、味噌汁
非常時の不安な状況で、ふと口にする「甘いもの」や、ほっと一息つける「温かいスープ」は、想像以上に心の支えになります。とくに小さなお子さんがいるご家庭では、飲み慣れたジュースやお気に入りのおやつは「ぐずり対策」にもなっておすすめです。
【一押し!】「格之進の門崎熟成肉レトルトカレー」はフェーズフリーにこそおすすめ

格之進 門崎熟成肉カレー
フェーズフリー食品として、格之進が自信を持っておすすめしたいのが「門崎熟成肉レトルトカレー」です。
国産牛やブランド豚「白金豚」の旨みを引き出した、化学調味料無添加の本格的な味わいが特徴。普段は自分へのご褒美として楽しみつつ、大切な方へ「もしもの時も美味しいものを」という想いを込めて贈るのもおすすめです。
温めなくても美味しく食べられるので、ライフラインが止まった状況でも、肉の旨みが溶け込んだルーが不安な心と体を満たしてくれるでしょう。
日常を豊かにし、“もしも”には心強い備えとなる、まさにフェーズフリーな一品です。
食品だけじゃない!暮らしに役立つフェーズフリーなアイテム
フェーズフリーの考え方は、食品以外にも応用できます。いくつか例をご紹介するので、ぜひこちらもあわせて参考にしてみてください。
充電関連グッズ
デジタル社会となった今、モバイルバッテリーやポータブル電源といった充電関連グッズは欠かせないものとなりました。
- 日常:外出先でのスマホ充電、キャンプや車中泊での電源として。
- 非常時:停電時の情報収集に不可欠なスマホの充電や、照明の電源として。
非常時はもちろん日常使いできるアイテムも多いので、お気に入りのものを揃えてみてはいかがでしょうか。
調理・衛生用品
「食」の基盤となる調理・衛生用品も、フェーズフリーの考えを取り入れたいアイテムです。たとえばカセットコンロやウェットティッシュは、日常ではもちろん非常時も役立ちます。
- 日常:家族で囲む鍋料理、ベランダごはんやアウトドアで。
- 非常時:電気やガスが止まった際の調理器具として。断水時には、手や体を清潔に保つために役立ちます。
食品以外のフェーズフリーアイテムについては、以下の記事でも詳しく解説しています。気になる方はこちらもあわせてチェックしてみてください。
フェーズフリーな暮らしで、無理なく豊かに備えよう
フェーズフリーは、防災を特別なものとして捉えるのではなく、普段の生活を豊かにするためのヒントでもあります。
「いつも食べている美味しいものが、もしもの時にも家族を守ってくれる」
そう考えると、防災へのハードルがぐっと下がりませんか?まずは次の買い物で、お気に入りの缶詰やレトルト食品を一つ、多めにカゴに入れてみてください。
とくに、ごちそうにも備えにもなる格之進の「門崎熟成肉レトルトカレー」は、美味しいものを備えるというフェーズフリーの第一歩にぴったり。
無理なく、無駄なく、そして心豊かに。あなたも今日から、フェーズフリーな暮らしを始めてみませんか?