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フェーズフリーとは、「日常生活から、無意識に災害に備えられること」です。

【備えない防災】フェーズフリーで普段から無意識に防災可能に

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「フェーズフリー」という防災対策を知っていますか?

フェーズフリーとは、「日常生活から、無意識に災害に備えられること」です。
「備えない防災」と言われることもあります。

本記事では、そんなフェーズフリーに対する自治体での取り組み個人での取り組み、そして教育現場でできるフェーズフリーの具体例をご紹介します。

みなさんもこの記事を参考にして、「いつも」の行動で、「もしも」に備えましょう

そもそもフェーズフリーってなに?

「フェーズフリー」とは、身のまわりにあるモノやサービスを、「日常時、非常時関係なく」どちらの場合でも役立てることができるという考え方をします。

日常時の段階(フェーズ)と非常時の段階(フェーズ)がない(フリー)ためフェーズフリーと呼ばれています。

しかし
「無意識に防災対策ができるってどういうこと?」
と感じた方もいるのではないでしょうか?

そこで、フェーズフリーの具体例をいくつかご紹介します。

フェーズフリーの具体例

フェーズフリーは、建物や日々の何気ない習慣まで、いたるところで見つけることができます。

具体例として、次の3つの観点でフェーズフリーをそれぞれ見ていきましょう。

・施設のフェーズフリー具体例(3つ)
・個人のフェーズフリー具体例(4つ)
・教育現場のフェーズフリー具体例(1つ)

施設のフェーズフリー具体例3つ

まずは、施設単位でフェーズフリーになっている具体例を3つご紹介します。

■バリクリーン(今治市クリーンセンター)

バリクリーン(今治市クリーンセンター)は、愛媛県今治市にあるゴミ処理施設です。

普段は地域の人が「活動や交流をする場」ですが、災害時は「避難所」として機能します。

「安全・安心で 人と地域と世代をつなぐ 今治市クリーンセンター」というコンセプトの施設です。

日常時は地域の人々が集う地域に開かれた場所として、スポーツに利用可能
また、ごみ処理施設の運営会社が、市やNPOと連携してイベントを企画・実施しており、環境・防災に関する活動も行われています。

電気は常用・非常用兼用の発電機と、ごみの焼却熱を利用した発電で、普段は施設の電気代の削減に有効活用されているのが特徴です。

災害が起きてしまった際は、320人の方が避難可能なスペースを確保しています。

そして、災害備蓄品も主に以下のものを災害備蓄品として備蓄して万が一の際に備えているのが、バリクリーン(今治市クリーンセンター)です。

このように「日常時は地域の方が集る交流の場」になり、「災害時は避難所として地域の方を守る場」になるフェーズフリーの施設となっています。

【バリクリーンで備蓄している非常用品】

品目 数量
飲料水 4480本
備蓄米 90袋
アルファ米 900個
簡易パーティション 200個
フェイスタオル 320枚
毛布 320枚
除菌用品 100個
ごみ袋 5000枚
トイレットペーパー 250ロール
マンホールトイレ 5セット
灯光器 10個
コードリール 20個
防水シート 100枚

出典:バリクリーン公式サイト より

■レスキューホテル

レスキューホテルは、ベットやユニットバスなどの宿泊機能が揃った、コンテナ型のホテルです。

普段は「ビジネスホテル」ですが、災害時はトラックでコンテナの客室ごと移動し、「感染者や被災者の宿泊施設」として機能します。

このレスキューホテルは、福岡県豊前市で第一号が設置されました。
2023年4月現在、北関東を中心に65拠点2,191室が配備されています(開業準備中を含む)

客室は、コンテナ1台を1客室で、ダブルルームとツインルームの2タイプから利用可能。
また、室内にはユニットバスとベッド以外にも、冷凍冷蔵庫、電子レンジ、加湿空気清浄機が全室備え付けとなっています。

2020年4月26日には、長崎に停泊中のクルーズ船内の新型コロナウイルス感染拡大防止を目的で、日本国政府、長崎県、そしてクルーズ船会社から要請を受け、千葉県成田市と栃木県足利市から全50室を長崎へ移送され初回分として利用されたこともあります。

このようにレスキューホテルは、普段は「ビジネスホテル」、非常時は「感染者や被災者の宿泊施設」としてフェーズフリーに利用できる施設です。

■道の駅くるくる なると(徳島県鳴門市)

道の駅くるくる なると」は、徳島県鳴門市にある道の駅(商業施設)です。

鳴門金時や蓮根をはじめとする地域特産品を販売するほか、新鮮な魚を味わえる飲食店などがそろっています。

また、フェーズフリーの行いとして、ここで販売されている商品は、非常時には避難者に提供されることになっています。

なまもの以外の食品は、在庫をあえて多めに置くことで、災害時に売り場にある食品で避難者の食事をまかなうよう工夫されているのです。
そのため、およそ1000人が、避難生活を3日間送れるだけの食料が備蓄されています。

また、施設自体の設計にもフェーズフリーを採用。
2階にある「屋上広場」は、災害時には避難スペースになります。
この「屋上広場」は車でも上がれるように設計されていて、お年寄りや足の不自由なかたでも避難ができる構造です。

もちろん普段はベンチや遊具もあり、休憩場所や子どもの遊び場にもなっています。

このように「道の駅くるくる なると」は、「普段は道の駅として地域の特産物を提供」していて、「非常時には地域のかたの食糧提供場所や避難スペース」になる施設です。

個人のフェーズフリー具体例4つ

次に個人でできるフェーズフリーの具体例をご紹介します。

■モバイルバッテリーを持ち歩く

スマホの充電がなくなっても、いつでも充電ができるように、モバイルバッテリーを歩く人は多いのではないでしょうか?

実はこれもフェーズフリーの考え方が取り入れられています。
スマートフォンは災害時の連絡手段や情報収集、懐中電灯としても使用できる機械です。

そのスマートフォンの充電ができるように、モバイルバッテリーを常に持ち歩いていることで、災害時に停電になってしまったときにも対応できます
見出し4: ビニール袋や、撥水性のあるマイバッグを持ち歩く
ビニール袋や、撥水性のあるマイバックは普段は買い物袋になりますが、災害時には水を運ぶためのバケツとして利用できます。

飲料水として備蓄しておくべき水の量は、1人1日3リットルと言われています。

しかし、「水を飲む」以外にも水を利用する場面はたくさんありますよね。

東京都 水道局によると、家庭で1人が1日に使う水の量は、平均214リットル(令和元年度)程度。

そのため、思っているよりも多くの水を、避難所生活でも使用することになるでしょう。
避難所生活では、給水地点まで行って水を確保する必要があるため、バケツなどの容器があると便利です。

撥水性のあるトートバックやビニール袋はそういった、「水や荷物を運ばなければならない」ときに利用できます。

■常備薬を持っておく

偏頭痛になりやすいかたや、車酔いしやすいかたなどは常に薬を持ち歩いている方も多いのではないでしょうか?

災害時は特に物資や生活環境にも制限があり、日常生活より体調不良に対応するのが難しくなります
そんなときに常備薬を持っておくと救急薬として役立ちます

効果や副作用、体に合うかよってケースバイケースですが、災害時は水も不足するため、水無しで服用できるものが良いでしょう

■お菓子や水、レトルト食材をある程度ストックしておく

非常食ではなく、普段から食べるお菓子や水、レトルト食材を必要分より少し多めに買っておくことで、常に家に食料が備蓄されている状態(ローリングストックといいます)にしておくのもフェーズフリーの考え方です。

古いものから食べていき、新しいものはまた少し多めに買って、常に食料が家にある状態にしましょう。
なるべく火や水を使わない、お菓子や缶詰、飲み物などがローリングストックとしておすすめ。
もし災害が発生したときも、ローリングストックしておいた食糧を食べることができます。

教育現場のフェーズフリー具体例1つ

学校教育では、さまざまな場面でフェーズフリーの対策が可能です。
例えば次のような教育が、災害時の児童の行動に役に立ちます。

・係 / 給食当番・掃除
→係の仕事に責任を持ったり、友達と協力することによって、ルールの意識や生活の規律を身につける
→災害時にも生活規律を守ったり、周囲の人々と協力して生活ができる

・日常の手洗い / うがい
→災害時の感染予防につながる

・国語の授業
→「念には念を入れる」、「備えあれば憂い無し」といった慣用句の例として災害時の対策を紹介することで、言葉の意味だけでなく、災害時のイメージや、すべき行動も知ってもらう

・社会科の授業
→まち探検で、洪水の危険箇所や避難場所などを知る
また、どうしてその場所が洪水の危険箇所なのか、避難場所にしていされているのかを地理の授業で取り上げると、児童の理解がより深くなる
→災害時に危険箇所を避けながら避難所に避難できる

・算数の授業
→津波の速さと、人間が走る速さを用いた問題を盛り込む
→津波がいかに早いのかということ問題を解くことで、より強く実感イメージしてもらう
→災害時もいち早く、高台や安全な場所に避難することができる

・理科の授業
→地震や台風、火災や洪水のメカニズムを、自分達の地域や他の地域を実例にあげて授業を行う
→自然災害の恐ろしさやメカニズムを、より身近にイメージしてもらうことで、災害時の素早い避難につなげる
→メカニズムを知っていることで、適切な避難行動がとれる(火災が起きたときは鼻や口をハンカチでおおう、自信が起きた際は机のしたに潜ったり、液状化する地域であれば、地盤がしっかりしているところに避難するなど)

・生活科の授業
→ものを使わない遊びをしたり、ゲームを自分達で考える授業をする(伝言ゲームやハンカチ落とし、花いちもんめ、フルーツバスケットなど)
→避難所でも楽しく過ごせるようになる
→児童の、避難所生活のストレスを緩和できる

・音楽の授業
→音楽の授業で「赤とんぼ」、「ふるさと」などの老若男女問わず知っている歌を合唱する
→災害時、ストレスのたまる環境下でみんなで合唱ができるので、勇気付けられたり、歌を通して心を年齢問わず心を通わすことができる

・図画工作・美術・技術の授業
→フェーズフリーやユニバーサルデザインについて学ぶ
→災害時に体が自由に動かせなくなった場合を想像して、創作物を作る工夫ができる
→災害時に身の回りにある資材で、道具を創作したり表現したりする力がつく

・家庭科の授業
→買い物の順序や食材の特徴を理解する。その際にローリングストックの考え方も学ぶ
→日常生活の食料で、災害時にも食べられるものを知っておく
→火や電気を使わない調理方法や、ラップを使って食材を汚さないように調理する方法を学び被災時にも活かせる

・保健・体育の授業
→様々な運動に取り組み、体力の向上をはかるとともに、自分の体力を知る
→避難行動で必要な体力をつけておく
→けがの手当てを学んでおくことで、応急処置ができる

・英語・外国語の授業
→外国語を学んでおくことで、日本語がわからない被災者ともコミュニケーションがとれ、一緒に避難ができる
→避難所でも協力して生活することができる

・総合的な授業
→学習のテーマを「防災」や「災害」に設定する
→実際に災害が起きたときの避難所運営や避難方法、情報収集方法を学んで、対応できるようにしておく

※総合的な授業の実例として、鳴門市第二中学校1年生の授業では、防災ワークショップで、生徒たちが避難所運営体験を実施。
「避難所で自分たちができること」を考えられる力をつける授業が行われました。

出典:令和2年文部科学省委託 「学校安全支援事業」PHASE FREE CONSEPT & GUIDEBOOK for SCHOOL より

フェーズフリーの商品

次に、家庭で普段から使用できるフェーズフリーの商品をご紹介します。
例として、以下のような9つのものが、フェーズフリーの商品と言えるでしょう。

  1. 1. スマートフォン
  2. 2. モバイルバッテリー
  3. 3. 付箋
  4. 4. ラジオ
  5. 5. インスタント食材
  6. 6. リュック・マイバック
  7. 7. 風呂敷
  8. 8. アロマキャンドル、ライター
  9. 9. 常備薬
  10. 10. レトルト食材、水

災害が起きた際に持ち出せるように、「この商品はフェーズフリーなんだ」と覚えておくだけでも防災対策になります。

ぜひ参考にしてくださいね。

(1)スマートフォン

スマートフォンは、災害時の情報収集や伝達の手段として、とても役に立ちます。

総務省の「平成29年版 情報通信白書」調査結果で、実際に被災した地域で、情報伝達や情報収集に役に立った手段は下記の表の結果になりました。

ちなみに表の項目は、それぞれ次の意味をあらわしています。

  • 「迅速性」は情報の伝達が早かったもの
  • ・「正確性」は情報の正確さが高かったもの
  • ・「安定性」は通信が滞らずに情報を得られたもの
  • ・「地域情報」はその地域特有の情報が得られたもの
  • ・「地域外情報」はその地域以外の情報を得られたもの
  • ・「情報量」は十分な量の情報を得られたもの

この表の結果の、「避難所等への掲示」と「BS放送」、「近隣住民の口コミ」以外は全てスマートフォンのアプリや、スマートフォンを経由して利用できます。

そのため、災害時には情報収集、伝達手段としてもスマートフォンが非常に活躍するでしょう。

しかし、回線の混雑や充電の状態によって機能しない場合もあるので、災害時でも使用できる充電器や回線が繋がらない場合のラジオなど別の情報伝達 / 収集の手段も考えておく必要があります。

また、電池の減りを抑えるため、スマホを「省電力モード」にしておくのもおすすめです。

(2)モバイルバッテリー

前述したとおり、スマートフォンは災害時の情報収集や情報伝達にとても役に立ちます。
しかし、電池がなければ使うことができません

そのため、モバイルバッテリーの備えが重要です。

実際の災害を経験したかたのアンケートで、発災後の3日間で「あってよかったもの」、「なくて困ったもの」、「これは絶対用意すべきと感じたもの」は「モバイルバッテリー」と回答した人がなんと81%を占めています

(出典:DCMホールディングス株式会社が実施「2018年自然災害被災者に聞いた、防災についてのアンケート」)

さらにモバイルバッテリーは旅行や通勤、通学の際などの通常時にも非常に便利です。
そのため、一度購入を検討しても良いでしょう。

ちなみに、モバイルバッテリーを購入する際は、4回ほど充電ができる「20,000mAhの容量のもの」がおすすめです。

(3)ふせん・油性ペン

ふせんは普段、職場や学校などで、メモがわりに使いますよね。
このふせんが災害時にも役立つことがあります。

たとえば、地震などの災害時には、ふせんを使って情報収集や安否確認、伝言ができます。
また、危険箇所などのサインとしてふせんを使用するのも効果的です。

しかし、無関係な情報や誤情報が広まることがあるため、情報源には十分注意しましょう。

誤情報や伝達ミスを防ぐためにも、家族や同僚・友人のあいだで、あらかじめ合言葉などを作っておくと良いでしょう。

また、油性ペンもふせんとセットで持っておくのもおすすめです。
油性ペンだと水で濡れている箇所にも、コンクリートにも書くことができ、ふせんに書いてある情報も消えずにしっかり残ります。

(4)ラジオ

ラジオは、普段から音楽やトーク番組を楽しむために運転中や通勤、通学中に聞いている方も多いのではないでしょうか?

そんなラジオですが、災害時は、携帯電話やインターネットなどの通信機器が通じなくなった場合に非常に役立ちます

ラジオは、電池や手回し式のものであれば、電気は必要ないため、停電や電力不足にも強く、また持ち運びも簡単です。

音声だけで情報が得られるため、画面を見る必要がなく、走って避難していたり、車で避難しているときでもリアルタイムで情報が得られるのが特徴

しかし、災害時は誤った情報や憶測が広まることがあるため、災害対策本部などの信頼できる情報源から情報を仕入れることが注意点です。

とはいえ、「正直ラジオを使ったことがない…」という方もいるのではないでしょうか?
普段からも楽しめるトーク番組が豊富にあるので、ラジオの操作に慣れるためにも一度ラジオの視聴もしてみると良いでしょう。

(5)インスタント食材

インスタント食品は、料理をする時間や体力がないときでも食べられるように、普段でも買うことがあるのではないでしょうか?

災害時に必要な水と一緒に、簡単に調理できるため非常に便利です。
ですが被災地においては、水道が止まったり、ガスが使えなくなったりする場合があります。
このような状況下でも食事が取れるよう、水と火を使わずに食べられるゼリータイプのものや、プロテインバーといった食品が非常に役立ちます。

また、インスタント食品の代表であるカップ麺やカップスープは豊富な種類があります。
普段から食べ慣れているものを保管しておけば、災害時にも自分の好みに合った味付けの食事ができるでしょう。

また、保存期間が長い製品も多くありますので、日常的にも、災害などの非常時にも対応が可能です。

(6)リュック、マイバック

リュックやマイバッグは、普段から持ち歩いているものであり、非常時にも役立つフェーズフリーの防災アイテムです。

災害時には、水や非常食、ラジオ、懐中電灯、マスク、着替えなどの備蓄品を持ち歩くことになります。
しかし、これらをすべて手に持って避難するのは困難
そこで、リュックやマイバッグを活用すると、家から持ち出したいものをまとめて収納できます。

また、災害時には交通機関が混乱し、自動車や公共交通機関が使えなくなることもしばしばあります。
そうなると、徒歩での避難が必要です。

このような場合には、リュックやマイバッグに身の回り品や必要なものを詰め込み、両手が塞がることなく移動できると良いでしょう。

さらに、避難所での生活でもリュックやマイバッグは活躍します。
災害時、避難所での生活が長期化するため着替えやタオル、歯ブラシなどの身の回り品を収納しておくことで、過ごしやすくなります。

このように、リュックやマイバッグは、普段から持ち歩くものでありながら、非常時にも役立つフェーズフリーの防災アイテムです。

普段から必要なものをまとめて収納しておくことで、災害時に備えることができます。

(7)風呂敷

風呂敷は、日本の伝統的な包装布であり、非常に多目的なアイテムです。

風呂敷は、使っていないときはたたんで大判ハンカチのように持ち運びができ、様々な形やサイズに折っていろんな用途で使えます

そのため、風呂敷は防災対策としても使用可能です

例えば、災害時、地震や洪水などで水道が使用できなくなる場合がありますが、そのような状況では、風呂敷を袋のようにして水や食材を運ぶことができます

また、風呂敷はシートやブランケットの代用としても使えます。
地震などで家屋が倒壊した場合、避難所に指定されている体育館などで過ごす必要があります。
その際には、風呂敷をブランケット代わりに使って暖を取ることもできるでしょう。

加えて、災害発生時にけがをした場合、風呂敷を使用して応急処置が可能です。
例えば止血の際に腕を縛ったり、腕を骨折した際の固定の処置にも対応できます。

このように、風呂敷は非常に汎用性が高く、防災対策にも役立つアイテムです。

普段使いができるかわいいデザインも多いので、普段の買い物などでも風呂敷を使い、非常時にも応用できるようにしましょう。

(8)アロマキャンドル、ライター

アロマキャンドルは普段、お風呂や寝る前など、リラックスしたいときに使う人も多いのではないでしょうか?

そんなアロマキャンドルは、防災対策にも役立ちます。
通常のキャンドルと同様に、災害時に停電などで電気が使えなくなったときにも使用可能

さらに、アロマキャンドルは香りを発するため、気分をリラックスさせてくれます
これは災害時の特にストレスがかかる状況で、精神状態を安定させるためにとても有効です。

ただし香りは人によって好みがわかれるため、使用するときは注意してください。

またキャンドルを使用している方なら、ライターも持っているのではないでしょうか?
災害時に火を使う必要がある場合に非常に役立ちます

例えば、家屋が倒壊してしまい野外で過ごさなくなった場合、暖を取ったり調理をするために火を起こさなければなりません。

そんなときにライターがあれば、火が簡単に起こせます
また、煙をあげることで自分の居場所をしめし、救助を求めることも可能です。

ライター自体も小さいので、緊急時でもすぐに持ち出すことができます

しかし、災害直後はガス漏れの可能性も高く、最悪の場合爆発や火災などの2次災害にも繋がるので周囲の状況を確認してからライターを使うようにしましょう。

(9)常備薬

前章でも述べましたが、常備薬は災害時にも大きな助けになります。

災害によって起こる病気には、段階ごとにさまざまです。
例えば災害直後は、災害による直接的なけがが多いです。

そして、次に避難所生活でのインフルエンザやノロウイルスなどの感染症のリスクがあります。

さらに避難所生活が長引くと、運動不足やストレス、不眠、偏った食事などが原因で体調や持病の悪化が起こる可能性が高くなります。

このように、災害が起きた時系列で、発生する病気が異なりますが、常備薬が対応できることも多いでしょう。

例えば、いつも持っている頭痛薬や解熱剤、アレルギー用の常備薬、ビタミン剤、かかりつけのお医者さんから処方されている薬などで、病気への処置ができます。

災害が起きるといつものように医療サービスが受けられなくなるため、常備薬が役立つことがあるでしょう。

(10)レトルト食材、水

パックのレトルト食材は、おつまみやおやつとして家庭に少し置いておくという方はローリングストックを無意識にしている方と言えます。

レトルト食品は、保存や調理が簡単、かつ長期間保存が可能なため、災害時には非常に便利です。

また、多種多様な種類があり、栄養バランスを考えた食品もあるため、食事面での不安も軽減できます。

一方、水やウォーターサーバーは常に家庭にあるという方も多いのではないでしょうか?
水は人間が生きる上で必要不可欠なものです。

飲み水だけでも1人1日3リットルは必要と言われています。
非常時には断水して、水道水が使えない可能性も高いので、常に家に水がある家庭ではフェーズフリーに防災対策ができているのです。

レトルト食材はできるだけ、水を使わないものを選ぶと災害時に水を消費しないですみますよ!

フェーズフリーにもなる!格之進の「門崎熟成肉カレー」&「缶詰ハンバーグ(ハンバーグオイル漬)」

格之進の「門崎熟成肉カレー」&「缶詰ハンバーグ(ハンバーグオイル漬)」フェーズフリーの常備食としてもおすすめです。

(1)格之進の「門崎熟成肉カレー」

格之進 門崎熟成肉カレーは、格之進オンラインストアで「初」となる常温で保存できるレトルトパウチ食品

カレー用に厳選した門崎熟成肉(黒毛和牛)の挽肉を、内容量の30%も使用しています。

さらに、熟成肉を更においしく食べるために新開発した調味料「牛醤」を隠し味にしていて、まろやかコクのスパイスの中に、美味しい肉の旨味をしっとりと感じられる、まさに超贅沢コク旨カレーです。

肉の旨味、野菜の甘味、スパイスの香りのバランスがとても良いので、老若男女楽しめる味わいになっているところも大きな特徴。

カレーといえば定番の食べ方、ご飯にかけてに召し上がっていただくのももちろんおすすめですが、次のような楽しみ方もできます。

・パンやクラッカーにつけて、ワインのお供として、より食事のひとときを華やかに
・ハンバーグやうどんにかけてアレンジし、ワンランク上のハンバーグカレーやカレーうどんに

贈り物にはもちろん、なにかあった際の非常食にもなるので「プレゼント」という意味合いだけでなく、「万が一の助け」にもなります

大切な相手、いつもお世話になっているあの方、そして自分へのご褒美にもぴったりです。

(2)格之進の「缶詰ハンバーグ(ハンバーグオイル漬)」

この「缶詰ハンバーグ(ハンバーグオイル漬)」は「常温」かつ「長期保存が可能」なハンバーグです。
保存可能期間は3年間。もちろん美味しさにもとことんこだわっています。

焼き目が少しだけついた状態で、ひまわり油とハンバーグを缶詰にいれフタをしたのち、再度加熱して通常とは違う製法で作り上げています。

そうすると、ハンバーグを焼いているときに出てくる旨味たっぷりの焼き汁が、ひまわり油に溶け出し、混ざり合って、香り高い香味油になるのです。

ハンバーグ自体を美味しくいただくのはもちろん、この香味油も、アヒージョなどのアレンジして、パンにつけるなどまた違った楽しみ方もできます。

そのため、アウトドアキャンプやグランピングなどのシーンにも最適です。

また、120度という高温、かつ缶詰の中で焼き上げられているため通常のハンバーグではあり得ない圧力が肉にかかってるのが特徴。

その圧力に合わせた、「白金豚」(岩手県のブランド豚)と「岩手県産牛肉」の最適なブレンドを追求し、3年がかりで実現しました。

そうして、箸で切り分けられる程のちょうど良い「弾力」「歯ごたえ」、そして「旨味」のバランスが取れた「缶詰ハンバーグ(ハンバーグオイル漬)」が出来上がりました。

缶詰をあければすぐに食べられるので加熱する必要はなく、非常食にも適していますし、加熱をすればより美味しくお召し上がりいただけます。

「缶詰の美味しいハンバーグ」、ユニークな贈り物にもぴったりの一品。
また、キャンプやバーベキューなどの外でご飯を食べるときにもおすすめです。

まとめ: 日常的に使っているものを、災害時の利用目線で見てみましょう

本記事では、日常的に使っているもので、防災対策ができる「フェーズフリー」の事例をいくつかご紹介しました。

家庭でも、教育現場でも、職場でも常日頃からフェーズフリーに防犯できている場面はさまざまです。

しかし、「防犯対策」という観点で一度考えることがなければ、非常時にフェーズフリーのものや建物を生かすことは難しくなってしまいます

そのため、一度身の回りにある「モノ」や「コト」が防災にどう活用できるのかを一度考えてみると良いでしょう
また、災害が発生したときにどんな被害が出るのかをイメージしておくのも重要です。

災害による被害をイメージすることで、どんなものがどういうときに役に立つのかを考えられるようになりますよ。

ぜひこの記事を参考に、「備えない防災」をしてみましょう。


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