熟成肉をよりおいしく味わう水風船理論
肉おじさんが教える独自のお肉の焼き方
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お肉を塊で焼くとおいしいのは知っているけど、塊焼きって素人では難しいんじゃないの?
そんな風にお考えの人も多いのではないでしょうか?
けれど、そんなことはありません。
千葉祐士の水風船理論に基づいて焼けば、自宅でだって塊肉をおいしく楽しめるんです。
1.ストローのような繊維を見つけることが大切!
まずは、塊肉をよく観察してみましょう。
お肉の断面の赤身のなかに白い繊維の線が走っているのが分かるかと思います。
この繊維こそ、お肉の水分が詰まったストローのような役割を担っているのです。
おいしい塊焼きを実現するステップワン。
まずは、その水分の詰まったストローを見つけることが重要です。
2.肉汁が逃げ出さないよう出口を焼き止める
お肉をおいしく焼くことができない人は、切断された繊維のストローの出口から肉汁を流出させてしまうから。
では、肉汁を閉じ込めるにはどうすれば良いのでしょう?
それにはストローの出口となる2面を焼き止め、出口を塞ぐことで肉汁の流出を防ぐのです。
ただし、焼き過ぎでもストローが壊れるので注意が必要。
表面にこげ茶色の焼き目がつくくらいを目安にして両面を焼いていきましょう。
3.肉汁の体積が膨張しお肉が水風船のように
ストローの出口である2面を焼いたら、残り4面を転がすようにしてじっくりと均等に火を入れていきます。
全面を焼いていくことで、肉汁の温度が上昇し、肉汁自体の体積が膨張していきます。
しっかりとストローの出口が焼き締められていれば、肉自体が膨らんでいくのです。
つまり、肉汁を逃さず焼くことができている証拠。
まさに、それが“水風船理論”と呼ばれる所以でもあります。
4.仕上げの“我慢”がお肉をおいしくする
表面がカリカリになってお肉の中に火が通ったら、
「さあ、いただきます!」とはなりません。
ここからの少しの我慢がお肉をグッとおいしくするのです。
というのも、火からおろしたばかりのお肉のなかでは肉汁がまだ動き回っており、この状態でカットすると肉汁が流出しやすくなります。
しばし、お肉を休ませ表面に汗をかいて、その汗が落ち着いてきたあたりが包丁を入れるタイミング。
時間にして3〜5分程が目安です。
なお、火からおろしたお肉はアルミホイルに包むと熱が早く通りやすくなります。
お肉の特徴を利用しているからこそできる方法だからこそ、ご自宅でも簡単に塊焼きを美味しく焼くことが
できるのです。
ぜひ皆さんも水風船理論で塊焼きにチャレンジしてみてくださいね。