2024年1月18日 第67回肉肉学会の概要
「新春肉祝 純血但馬オリーブ牛」 〜山種易畜産と一牛神の愛と情熱の結晶〜
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『新春肉祝 純血但馬オリーブ牛!』「山種易畜産と一牛の愛の結晶」です。
但馬牛は兵庫県産子牛として閉鎖育種(他県の遺伝子が入らない兵庫県内だけで但馬牛を交配させた血統)された純血種で、牛肉としては、但馬牛、神戸ビーフ、特産松阪牛の素牛になります。但馬牛のブランド力は強力ですが、例えばオリーブ粕飼料を給与して「オリーブ牛」ブランドにすれば、ブランドとしての但馬牛の力は発揮できず、売買価格も神戸ビーフのようには高くできません。それでも、高松市内でステーキハウス「一牛(いちご)」を経営する森由樹博さんは、牛肉としてもポテンシャルが大きい但馬牛の子牛を地元のブランドオリーブ牛として育てることを夢見ていました。その思いに応えたのが、高松市内で一貫生産を行う山種易産業(やまたねえき)の倉山建造社長です。但馬の香美町で牛修行した経験から、いつかは但馬牛を肥育したいとの想いがあり、この二人の変態が出会うことで「純血但馬オリーブ牛」プランがスタートしたのです。但馬牛の仕入れを始めて5年、純血但馬オリーブ牛として出荷を始めて3回目の牛が今日の雌牛(まり2)です。淡路島の富永牧場で生まれ、山種易産業の牧場で肥育され、32.5ヶ月齢で枝肉重量331kgという凝縮された牛です。
今日のプレゼンでは、山種易産業の大井牧場長と倉山社長に説明いただきました。倉山社長曰く「純血但馬オリーブ牛は出荷をはじめて3回目だが、まだ良くわからない。月齢で味に差が出るが、素牛の差だけではなく、飼料の違い、個体差も大きいなど、
どうすれば美味しい牛になるか良く分からない。
今日の牛の血統は兵庫県で人気のある牛だが、飼養管理が難しく、80歳の母に手伝ってもらった。但馬牛なので体は小さいが幅はしっかりしているし、骨締まりがいい。先日の神戸市場では60数頭の中で「特別賞」をいただいた。兵庫県外の牛としては望外のことである」とのことです。
倉山さんが育てた牛を市場で森さんが競り落とすという連携で作りあげて「純血但馬オリーブ牛」、ほんとに愛の結晶です。
本日のメニュー
〇 カメノコ、トモサンカクの仕立て違い(炙り、湯引き、昆布締め)、シンタマハバキの酢味噌かけ
〇 カイノミの牛カツとグリーンサラダ
〇 ブリスケットとお野菜の塩煮込み
〇 サーロインのステーキとシンシンのローストビーフ
〇 オリーブビーフカレー